らくだい魔女と両思いのち片思い〜奇跡が起こる瞬間に〜

超特大ビッグメガサイズの画用紙 ページ21

フウカside


聞こえなくなってからも、目を瞑って耳を塞いで、必死に聞こえないようにしていた。


けど、いきなり地面に足が着いたような感覚がして、足の裏に地面の感触がした。


そぅっと目を開けて辺りを見ると、さっきまであった霧も靄も消えて、代わりに真っ白なだだっ広い空間。


絵を描くのが好きな子だったら、ここに絵の具と筆とペンと色鉛筆があれば飛び上がって喜びそうな程真っ白！


超特大ビッグメガサイズの画用紙の上に立ってるみたいな。


フウカ「てゆーかここ、ホントにどこよ……。」


ポツリと呟いて、１歩、歩き出そうとした時。


？『貴女は……？』


フウカ「っ……！？」


驚いてピタッと足が止まる。だって、こんな何もないまっさらな世界で、誰かに声かけられるかもなんて思う人いないでしょ？


しかも、……その声がものっすごく聞き覚えある声だったら、きっと幻聴だわーとか思うでしょ！


フウカ「うんそうだよ。きっと幻聴だねさっきまで聞いてたせいだよ。」


？『あ、あの？』


フウカ「あ〜、まだ聞こえるななんでだろ。とにかく先行くか。」


？『ちょっと待ってください！』


……いや、流石にムリがあるような気がしてきたぞ。


これ、もしかして幻聴じゃなかったり、する？？


？『そっち行ってもなにもありませんよ？』


……あぁ。この近さじゃ無理だ。これはきっと幻聴じゃないわ。


と、いうことは。


今、あたしの真後ろにガートさんがいらっしゃる。

幻聴？幻覚？それとも……現実？→←声

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