ジャンプ ページ9
土「落ち着いたか」
「…」
土方さんの心配の声に答えることすらできない
土方さんが頭から掛けてくれた隊服の上着を未だ被ったまま彼の隣で私は膝を抱える
恐らく連れてこられたのは新選組の屯所で、陽の当たる縁側
だけどこの黒い空間にいるのが落ち着くから出たくない
でもこんな時ですら私は思ってしまう、私を知ってほしいと
土「そのままでいいから聞け」
あんまり喋らないから痺れを切らしたのだろうか、暫くの沈黙は破られた
土「土方十四郎、27歳、誕生日は5月5日、職業は…見たら分かるな
好きな物はマヨネーズと煙草、あとマガジン派」
…マガジン派なんだ
思っていたのと全然違う
こういう時は大抵の人が "大丈夫" とか "そういうことあるよね" って言ってくる
なのにこの人は私に自己紹介してきたのだから霧がかって、ぼーっとしてた頭が、スッとクリアになってきた
状況を振り返って客観視したら面白くなってきて
「ふふっ」
土「なに笑ってんだ
折角 教えてやったってのに」
「何でもないです…んふ…」
土「やっぱ笑ってんじゃねぇか」
「私はジャンプ派です」
土「ちゃお派かと思った」
土方さんの淡々とした話し方が良いのか案外普通に喋れてるみたい
土方さんの顔 見たい
少し真っ黒の中に光が差し込む気がした
土「お前、この後どうすんだ」
「ご迷惑をお掛けしてすみません、帰ります」
土「そうじゃなくてだな…ﾁｯ、あーまどろっこしい」
土「今後どうなりてぇんだよ、このまま人生終わらすつもりか」
グサリと刺さるのは私が1番気にしてるから
また私は真っ黒の闇の中でひとりぼっちになる？
そんなの嫌
でもそれが上手く言えずにまた黒い世界に私は小さくうずくまる
土「その殻、破ってみねぇか」
土「それにテメェが思うより世間はお前のこと見てねぇよ」
私を覆っていた黒い世界に光が一気に差し込む
土「ま、テメェの人生だ、強制は…」
「変わる…変わりたいです」
土「そうか分かった」
私の精一杯の言葉にそれだけ言うと私の頭に手を置いて土方さんは立ち上がった
土「腹減ったろ
土方スペシャル食わせてやるよ」
「はい…！」
新しい私が今この瞬間から始まる感じがして清々しい気持ちで土方さんの後に続いた
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S(プロフ) - 更新待ってましたっ！ありがとうございます〜！るう様が魔法使いですよね....!!!!!!!!!💗銀さんとの絡みも気になります！！次も待ってます！一生応援してます~！！！ (5月2日 7時) (
レス) @page11 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！夢主ちゃんよ、土方スペシャルに手を出してしまったか...次は宇治銀時丼だな！！(？？？？)次の更新も待ってます💕頑張ってください ~！！！ (4月29日 10時) (レス) @page10 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
るう(プロフ) - Sさん» ありがとうございます！頑張ります！ (11月19日 8時) (レス) id: ce1cf82280 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 土方オチ待ってましたー！こっちも読ませていただきます♡更新頑張ってください！！応援してます！ (11月18日 22時) (レス) id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るう | 作成日時：2023年11月18日 21時
