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パフェ ページ29

「うー、うー…」


八「どうした便秘か」


「トイレに流してあげようか?」








先程までの甘ったるい空気はどこへ行ったのやら



打って変わって私がこんなに唸っているのはさっき役所でもらった紙切れのせい



記入する項目を間違えたらと思うと手が震えて書けやしない



銀八はもうすでに書き終えていて優雅にカフェオレを啜りながら煙草を吸っている上に私を揶揄う余裕っぷりが余計に腹が立つ



間違えたら銀八先生との結婚はできないのだろうか、と思うと動揺が隠し切れない








八「あ、言うの忘れてたけどミスってもプリントアウトできっから」



「ええ?!ちょ、それ先に言ってよ!

 間違えたらダメかと思ってた…」



八「もしかしてミスったら結婚できねぇとか思ってた?

  Aちゃん可愛いー」



「先生、煙草臭いんで近づかないでください」








捨て台詞を吐き捨てたけど実際は安心して手の震えも消えた



これでやっと書ける…



若干傷ついている銀八を横目にすらすらと書き進めていくと、"証人" の欄が目に入る



こういうとこって親に書いてもらうとこなのかな?



でも私も銀八も親なんていないし、どうしよう…









八「証人のとこは辰馬に頼んであっから心配すんな」



「いつから心読めるようになったの?」



八「お前の顔に書いてあんの」







ピンポーンとタイミングよく来客を知らせるインターフォンが鳴る



モニターを確認すると鳴らした主はもちろん辰馬先生だった









辰「金八ィ〜A〜久しぶりじゃのう」



八「辰馬、これ持って、ここに記入して」






銀八は辰馬先生の声を完全に無視して作業だけテキパキとやらせた



その姿が銀さんと辰馬さんのやりとりと重なって笑いを堪えるのに必死だった







八「はぁーい辰馬お疲れ、帰っていいぞ」



辰「久しぶりの再会なのにこの扱いは酷いぜよ金八」







またもや無視して辰馬先生の背中をぐいぐい押してもう帰らせてしまった



私なんて一言たりとも辰馬先生と話してない



だけど辰馬先生という存在はいるだけで賑やかで話を聞いているだけで良い意味で疲れる



それに例外なく銀八先生の方も疲労が出ている



今日は一日で色んなことが起こりすぎたのかもしれない











「ねぇ、これ出すついでにパフェ食べに行こうよ、私の奢りで」



八「たまにはいいこと言うじゃねぇか」

新婚→←お帰りとただいま



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作者名:るう | 作成日時:2022年9月3日 22時

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