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お泊り ページ12

匂いも音も感触も全部が鮮明な夢は強く罪悪感を与える



銀さんが好きなはずなのに、夢で逢う銀八先生が気になってしょうがない



銀八先生のことをモヤモヤと考えれば考える程、ドキドキとして更に罪悪感が増す



この罪悪感は銀さんに対してなのか、銀八先生に対してなのか分からない








銀「また先生のこと考えてんだろ」








私に膝枕をされているこの銀色のもじゃもじゃはやけに察しがよくて気づかなくていいことに気づく








「…銀さんのことでいつもいっぱいです」








嘘のような本当のことを言って銀さんのふわふわの髪の毛をぐしゃぐしゃと撫でまわす



毛玉みたいで触り心地が最高に良くて最近はこれをするのが私の癒しになりつつある



銀さんは「やめろ」なんて言うけど、表情は緩み切っているのを銀さんは知っているのだろうか



お付き合いをする前はかっこよくてマダオな銀さんしか知らなかったけど、お付き合いをしてから可愛いマダオな銀さんを知って、更に好きになる




撫でまわしていると銀さんはぐるりと寝返りをうち、顔を私の腹部に埋めて腰に腕を巻き付ける








銀「今日、神楽が新八のとこに泊まりに行くんだとよ」



「お泊りって楽しいですよね、テンション上がっちゃって」



銀「…Aも泊る?」



「私まで新八君のお家にお邪魔できないですよ」



銀「そうじゃなくて、俺ん家」



「え」









銀さん的に意を決した発言だったらしく、私の腹部に顔を埋めたまま



だけど、腰に巻き付けた腕からドクンドクンと心拍が伝わってくる



飄々としている銀さんでも私1人を誘うのに緊張してくれているのが妙に嬉しい





ついに私にもお泊りイベントとやらがやってきた





私の部屋に泊まることはあっても銀さんの家に泊まったことはなくて、環境が違うだけなのに色々な想像が膨らんでいく









「迷惑じゃないですか?」



銀「迷惑だったら誘ってねぇよ

  じじいもいねぇし、いつもよりでけぇ声出せるぜ


  ま、下にばばあはいるけど」



「変なこと言わないでください!」



銀「変な妄想してっからそう聞こえんだよ変態」



「銀さんに言われたくないです」

その辺→←キャンディ



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作者名:るう | 作成日時:2022年9月3日 22時

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