身体能力 ページ16
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すっかり勢いの無くなったボールに紫音が一発蹴りを入れれば、それはストンと落下し足元にピタリと寄り添った。
そして超至近距離からノーマルシュートを放ち、勝敗が決まった。
「私の完敗だ。まさかこれ程までとはな。」
「言ったでしょ。痛い目見ても知らないよって。」
「ああ、その通りだ。私も早く特訓したいと思ってしまった。お前を迎え撃つための特訓を。」
「そう。じゃあ、本戦で戦えるのを楽しみにしてる。」
紫音は口元だけにフッと勝ち誇ったような笑顔を浮かべた。
そこへ、フィールド外で紫音対クラリオの対戦を見ていたイナズマジャパンが駆け寄って来た。
特に真っ先に祝福してくれたのは稲森だった。
「紫音！凄かったよ！クラリオに１人で勝つなんてさ！」
「……ありがとう。」
紫音よりも喜んでいる彼はひとまず置いておき、何か聞きたいことがある様子の灰崎に耳を傾ける。
「お前、何故あの時シュートの勢いを殺した？」
「昨日あの技を使ったらネットが破れたから。ブロック技は初めてだったけど、上手くいって良かった。」
「あれで初めてだと！？」
「一応。」
さも当然のように毅然と答える紫音。
その並外れた身体能力に、他の者は返す言葉も見つからなかった。
「確かに驚くべき実力だ。だが姫野にばかり頼っていては到底勝ち進めないだろう。」
大人しかったクラリオが口を挟むように話し出したと思えば、その内容は日本を侮辱ようなものだった。
「お前の目的は何だ？」
「私は日本のサッカーが好きになったのだ。以前戦って、貴方達の気持ちのいいサッカーに魅了された。
…サッカーとしてはレベルが低かったがな。」
「高みの見物か。」
「正直そのつもりだった。だが、昨日のある選手の練習と姫野のプレイを見て考えが変わった。」
話によると、その"ある選手"の練習を見て日本のレベルが世界のトップに近付きつつあるのを感じたという。
(豪炎寺修也だ。)
紫音はそう確信していた。
恐らく昨夜豪炎寺が練習していた『ラストリゾート』がクラリオを驚愕させたのだろう。
横目で豪炎寺を見るが、自ら名乗り出る様子は無く、黙ってクラリオの話を聞いている。
「誰のことだ？」
「ふふ……そうか、気付いていないのか。」
鬼道の質問には答えず、クラリオは同じくスペイン代表のベルガモとグラウンドを立ち去った。
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Rui - 不具合より作り直しましたお断りして構いませんのでまた機会あったら思います。タイトルそのままです (2020年8月10日 1時) (
レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - Ruiさん» コメントありがとうございます！お誘いも嬉しく思っています。ですが、この作品は私の妄想を元に生まれたものですので、イベントの方は考えておりません。あと、恐らくこちら側の不具合なんですがRuiさんのページが開けないので、お断りせざるを得ない状況です。 (2020年8月9日 0時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - 初めまして読ませて頂きましたこれから作品頑張って下さいもしよかったら好きな作品選んで出来るイベントやっています「あなたの小説読ませて下さい。」です (2020年8月8日 21時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年2月23日 14時
