第６０話 ページ14
私の混乱がきちんと解けたのは、少し時間がたった後だ
桂小太郎は仕事の早い人だった
平屋の１部屋を用意したことも、その近くの寺の使用の許可を取り付けたのも
権力ではなく、仁徳の力でそこまでやってのけた
私は今まで、こんな凄い人を追いかけていたのかと驚いた
そこまでしてもらって、何もしないのも気が引けて吉が忘れ物をしたりしてアジトへ行った時に手伝いをしている
手伝いといってもお茶汲みとかその程度のことだが
他に何をしようかと、部屋を横切った時に話声が聞こえた
吉の少し怒った声がする
…今日は誰かくる予定だったかな？
邪魔になるかもしれないけど、空気をかえるためにもお茶を持って行こうか
そう思い、お茶を汲んできて部屋の前に戻ったところで
吉の怒鳴り声が聞こえた
吉「話さないじゃなくて話せないんだろうが！」
私は恐る恐る部屋をのぞく
そこには誰もいなかった
まるで、最初から人なんていなかったように
「お客さんでも来ていたの？」
「いや、なんでもない。気にすんな」
吉の態度は明らかに嘘をついているように見えたが、本人が言うなら気にしないでおこう
私は吉の前へ座り、ぎこちないながらも会話を交わす
そうして交わしていくうちにぎこちなさがなくなり、吉が神妙な顔をした
どうかしたのだろうか？
私の混乱がきちんと解けたのは、少し時間がたった後だ
桂小太郎は仕事の早い人だった
平屋の１部屋を用意したことも、その近くの寺の使用の許可を取り付けたのも
権力ではなく、仁徳の力でそこまでやってのけた
私は今まで、こんな凄い人を追いかけていたのかと驚いた
そこまでしてもらって、何もしないのも気が引けて吉が忘れ物をしたりしてアジトへ行った時に手伝いをしている
手伝いといってもお茶汲みとかその程度のことだが
他に何をしようかと、部屋を横切った時に話声が聞こえた
吉の少し怒った声がする
…今日は誰かくる予定だったかな？
邪魔になるかもしれないけど、空気をかえるためにもお茶を持って行こうか
そう思い、お茶を汲んできて部屋の前に戻ったところで
吉の怒鳴り声が聞こえた
吉「話さないじゃなくて話せないんだろうが！」
私は恐る恐る部屋をのぞく
まるで、最初から人なんていなかったように誰もいなかった
「お客さんでも来ていたの？」
「いや、なんでもない。気にすんな」
本人がそういうなら気にしないでおこう
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光珂(プロフ) - お久しぶりです、誤字脱字のチェックに来ました! 第５３話の下から5行目「降っている」→「振っている」だと思います。 (2015年8月2日 7時) (
レス) id: 6a4b2687c1 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 光珂さん» ありがとうございます。 (2015年5月31日 15時) (レス) id: b39489f403 (このIDを非表示/違反報告)
光珂(プロフ) - 桜餅さん» いえいえ、お気になさらず。 もちろんです、こちらこそよろしくお願い致します! (2015年5月31日 15時) (レス) id: 6a4b2687c1 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 光珂さん» ありがとうございます！ ご報告するべきでしたね…すみません！これからもお世話になってよろしいですか？ (2015年5月31日 15時) (レス) id: b39489f403 (このIDを非表示/違反報告)
光珂(プロフ) - お久しぶりです。続編おめでとうございます! (2015年5月31日 15時) (レス) id: 6a4b2687c1 (このIDを非表示/違反報告)
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