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撮影に集中してれば気持ち悪さは忘れていて、普通に終えることが出来た。
けどOKが出た途端下腹部の痛みに気づく。
いたい…。マネージャー戻ってきたかな
剛典「顔色悪いよ。大丈夫?」
「あ、剛典。ちょっとお腹痛くて…、マネージャー戻ってきた?」
剛典「まじ?ちょっとここ座って。マネージャー!」
マネ「どうした?」
「ちょっとあれ来ちゃってさ、今日薬持ってなくて…買ってきてもらってもいい?」
マネ「わかった。これ掛けとけ、」
薄々わかっていたのかテキパキと動いて買いに行ってくれた。
直人「Aもしかして、」
「うん。」
健二郎「そうか、気持ち悪なったりもするねんな。」
隆二くんの撮影を見て痛みを紛らわそうとするけど、
「うぅ、」
剛典「痛いな、今ELLYが暖かい飲み物買ってきてくれるから」
ズキズキする下腹部に背中を丸めて耐える。
監督「最後全員で撮ろうか!」
タイミング!
買ってきてくれたELLYにお礼を言って、撮影用のソファに座る
両隣にボーカルが座って周りにパフォーマーが立ってたり腰掛けたりしてスタンバイ。
何枚かとってやっと終わった。
隆二「A立てる?」
広臣「ほら。」
「うん、」
臣くんと隆二くんの差し出してくれた手に手を重ねて立ち上がる
だけど立った瞬間に頭がくらっとしてふらつき、重ねた手をギュッとにぎりしめた。
背中に誰かの手が来て支えられる
広臣「おいっ、大丈夫か?」
「ごめん貧血…」
直人「もう運ぼうか」
広臣「そうっすね。捕まっとけよ」
臣くんに抱き上げられて楽屋に戻ると、ソファにゆっくり下ろしてくれた。
戻ってきたマネージャーから薬をもらい、水で流し込む。
マネ「次までまだ空きがあるからゆっくりしてて」
そう言い残すと楽屋を出ていったマネージャーを見送り、
臣くんが掛けてくれたブランケットにくるまりながらメンバーをぼーっと観察する。
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作者名:さくら | 作成日時:2018年5月3日 17時