三代目のGirlは… 5 (ページ14)

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篤志 side

篤志「どうしてあの曲にしたの？」

「……ちゃんと、伝えてなかったなって思ったから。今までの時間を忘れないよ、ありがとうって。

“道”がぴったりでしょ？」

いたずらっ子のように笑うAが可愛くて、誰にでも感謝を忘れないこの子が愛しくて、思う存分頭を撫でた。

この子のこういう所が、みんなから好かれる要因なのだろう。

誰にでも感謝を忘れず、見ず知らずの人でも優しく手を伸ばそうとするA

三代目としてデビューしてから、ドラマや映画に出るとあっという間に世間の注目の的になってしまった。

歌手、女優、モデル、作詞作曲

見ているだけで目が回るような忙しさだ。
睡眠も満足には取れていないだろう。

だけどAは妥協をしない。

“私のためにくれたチャンスだから”とどの仕事も断ることなく受けている。

1度だけ、なぜそんなに頑張るのか聞いたことがある。

『だって、私の貢献は三代目に返ってくるでしょ？全てはグループのためメンバーのため、三代目JSoulBrothersという私の居場所を守るため。』

ま！結局自分のためだよ。と笑ったAは輝いていた。

君にそこまで想われているあいつらが羨ましいよ。

自分の身を削ってまで頑張るのはやめて欲しいけどね。

本人は限界がわからず、倒れるまでやるから、俺やヒロさんも含めて何人かは怒ったことがある。

まあでも、

篤志「美味しい？」

「うん！あっくんもどうぞ！美味しいよ？」

目の前の笑顔を見るとどうしても許してしまうのは、仕方ないかな。

(今日も来てくれる？)
(もちろん。最初からそのつもりだよ。)
(やった！この前ヒロさんからワイン貰ったんだ〜。一緒に飲も？)
(いいね。楽しみ。(ヒロさんも相変わらずだな笑))

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