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『優しさに出会えたことで 僕は独りじゃなかった

誰も消せない 心のアルバム 笑えるかもね


動き出した 最後の時間

君に伝えたい言葉 涙 邪魔して、空を見上げたらぁっ

春の音、聞こえた〜


っみち、君と歩いた今日までっ

かすかにうごくくちびる

特別な時間をありがとぅ〜』




ああ、だめだ…。



溢れ出した涙は頬を伝い、床へと落ちていく。


みんなの前でこんなに泣いたのは初めてかもしれない。

でも歌えば歌うほど、寂しくて悲しくて、勇退してそれなりの日が経ってるのに、涙が止まらなかった。





『こころ、勇気、友、笑顔 嬉しすぎて〜

溢れ出した 涙が とまらなぃ〜』



ウサさんが目を覆ったのを見て、私も目を閉じた。





『ゆっくりと歩きだ、そぅ

このみち、未来へ続く



っさよなら泣かないでぇ わすれないよ〜

離れてもっ


愛しています




っみち、君と歩いた今日まで

かすかにうごくくちびるっ

特別な、時間をありがとぅ〜



心、勇気、友、笑顔っ、

うれしすぎて あふれだした

涙がぁ…とまらない〜』




歌詞の終わりと共に目を開くと、3人とも涙を流していた。



伴奏が終わるとみんなのすすり泣く音が聞こえてきた。

シン、と静まり返った会場にマイクを通して涙混じりの私の声が響く。




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作者名:さくら | 作成日時:2018年5月3日 17時

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