三代目のGirlは… 5 (ページ11)

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マキ「ねぇねぇ、Aなんか歌ってよ！」

敬浩「お！主役からのご指名だぞ〜」

「「「いーけいけいけ！のーめのめのめ！」｣｣

「え〜？」

主役からのリクエストと、周りからの行け行けコールにより、宴会場にある備え付けのカラオケ機器の所へメンディーと亜嵐に連れてこられた。

「もぅ、酔ってるのにぃ〜｣

篤志「いいじゃん。歌ってあげて。笑」

「むぅ、…わかったよ。」

篤志さんに言われるとやらない訳にはいかず、選曲する。

選んでいるとふと目に止まった曲。EXILEの楽曲の中でも上位に好きな曲だ。

それを迷いなくタッチして数秒後、曲が流れると全体の視線がAへと集まった。

〜〜〜♪〜〜♪

曲がわかると、マキさんたちは目を見開いた。

『思い出が時間を止めた今日の日を忘れるなと

見慣れた景色二度と並べない思い出の道』

彼女の綺麗なアルトが会場に響き渡り、その心地良さに酔いしれた。

『この道で、君と出会い春が僕らを包んでた

愛と優しさ教えてくれたね

泣かないで、歩こう、』

3人の目を見つめながら歌っていると、歌詞がリンクしてこれまでの日々を一気に思い出した。

走馬灯のように思い出が駆け巡り、声が震えてしまう。

それでも歌い続ける彼女に、マツは唇を噛み締めた。

『空今日も青空です泣き笑いしたあの時

当たり前が未来に変わる〜

希望、夢、愛、話したい動くな時間

空にさけぶ、きみを〜忘れない』

私がいるステージからは全体がよく見える。

だからTRIBEメンバーの何人かが目を抑え、泣いてる姿を見つけて、より一層胸が締め付けられた。

マキさんたちは歌う私から目を離さず、ずっと見つめていた。

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