ポートマフィアの悪魔が天使に懐かれました。【文豪ストレイドッグス】【合作】☆天使ver.

友達探し３日目 ページ4

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「まー簡単な事なんだけど……昨日君、このベンチで今くらいの時間に肉まん食べてたでしょ？その時隣に背の高い女性が座って、一緒に肉まん食べてた。多分あれ奢りだね。

んで一昨日は……僕が駄菓子屋行こうかなーって商店街の方に行ったら、君がラーメン屋でラーメンを食べてるのを見た。声は聞こえなかったけど、親父さんがオマケしてくれてツケることに成功してたっぽかったね。つまり昨日、一昨日共に金欠だったって事だ。


……そして昨日、いつもこの街を走り回ってるはずの君を見かけなかった。あと探偵社の迷い猫探しが全然解決されてなかった。
大体猫探しって面倒臭くて誰も進んでやりたがらないし、かと言って流石に君が何か仕事に就いてたらもっと見かける頻度は減るはずだし、バイトやってるんじゃないかな。週一くらいのやつ。

よって金欠の君は今とても腹を空かしている。飴だけじゃ腹は膨れないよね？あげるよ」



……ほい、と名探偵さんが手渡してきたのは食パン(５枚入り)。

なんか……ちっとも簡単じゃない気がする。それになんでこの公園にいるってこと分かったんだろう、名探偵さん。……矢っ張り凄いな。


『流石です、名探偵さん……。全部当たってます』

「当然だね！」

『あと、……わたしのこと、ちゃんと気にかけてくれてたんだなぁって思いました』

「……まぁ、ね」


えへへ、嬉しいな。……食パン大事に食べよっと。


「……新美ちゃん。明日、一緒に事件現場行く？」

『……え、いいんですか？』

「ん。事件には巻き込まれないように注意してね」


そう言うと、名探偵さんはベンチから降りて去って行った。



『……ある意味ごんのお陰かも』



……でも調子に乗らないように後でちゃんと叱っておこ。




ーー名探偵さんに誘われたのが嬉しくて、……その事件現場の近くで事件に巻き込まれて新しい出会いをすることになるなんて、この時の私はこれっぽっちも思っていなかった。



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