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友達探し24日目 ページ26



「そうだ。だが悩む時間はないぞ」


乱歩は少し目を開けて視線を下に落とし、また前を向く。
……ああそうか、何時も彼の隣に居た「彼女」の事を思い出していたんだと敦はそれとなく悟った。

彼女なら、この絶望的な状況でもいい策が浮かんだのだろうか。



「僕の推理では……二人が安全な異能部屋に居ると知れれば、マフィアは脅迫策に移る。社員の家族、友人、大事な人を人質に取り、『社長と少女を出さねば殺す』と脅すだろう」


……けれど、彼女は今異能部屋の中だ。何も出来ない。


「……そうなれば、探偵社と雖も膝を屈するしかない」



其れに、谷崎を初めとして与謝野や鏡花、賢治が「やる」と答える。


「国木田、お前は如何する?」

「……社長は」

「……社長は『街の均衡と平和を護れ』と命じられた。黒幕による街の崩壊から人々を護るのが社長の御意思です」

「なら『規則(ルール)』を破って奴を追うか?」

「しかし!『規則』を破ればまた無辜の民が死ぬ!!」


国木田は片手で顔を覆い、乱歩の諭すような言葉に叫んで返した。


「あの少女のように…………次に目の前であの死が起これば、俺は二度と……!!」

「国木田」


よく通る声で、乱歩は呼びかける。


「お前は探偵社で最も高潔で毅い。だから敵は最初にお前を壊そうとした。……それを忘れるな」


そして、国木田の方にトンと手を置いた後ーー貨物車を出た。その後ろを社員が続いていく。

……敦と国木田は、そこに加わらなかった。





________________アンの部屋にて。


『そろそろ頃合いですね。さ、ごん。行こう』

《……人使いの荒い(あるじ)サマだねえ》

『……別に荒くないでしょー?ごんはウイルスにかかってないんだから』

《そりゃそうだよ……。僕は主サマの異能力なんだし……》

『ならグチグチ云わないのっ』

《はいはい……。で?何処行くんだっけ?》

『うずまきの入り口あたりだよ。早く行かなきゃ。桜庭ちゃんが待ってる(・・・・・・・・・・)


_______________________



____ウイルス発症まで、あと十七時間。

マフィアとの衝突を決めた社員たちは、マフィアの建造物(ビルヂング)に乗り込んでいた。賢治が入り口付近で待ち構えていた構成員達を一掃し、中に入る。要するにゴリ押しである。ゴリ押し万歳である。

そして、とある街道で対峙している人物が二人。

小柄な重力使いと、稀代の名探偵だ。

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みず(プロフ) - 即直してきました。完璧です(ドヤ顔) (2018年9月22日 22時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - ゆあさん» ふひゃああああああぁああああ!!!!やっちまったぜスライディング土下座ーーーー!!!!(ズザアアアアアアアアアア) (2018年9月22日 22時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - いやみずちゃーん!かなり前にも言ったが“弁別”よ!!不覚にも吹いたその二よ!!!← (2018年9月22日 22時) (レス) id: be7752c821 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - ゆあさん» 与謝野先生の解体ショー(?)、新美ちゃんは未だ受けてないらしいです。 (2018年8月29日 15時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 大丈夫だ桜庭ちゃん。皆、これを経験して大人になるんだよ(`・ω・)bグッ! (2018年8月29日 13時) (レス) id: 2d3bbb4ab3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みず | 作者ホームページ:http://twpf.jp/uranai_mizu  
作成日時:2018年4月3日 19時

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