ポートマフィアの悪魔が天使に懐かれました。【文豪ストレイドッグス】【合作】☆天使ver.

友達探し１８日目 ページ19

『桜庭ちゃん、可愛いですねー！女の子って感じです！』

「アタシは女だぶちころがすぞわれ」

『ありゃ、女の子でしたかぁ』

「おい」


普段の服装とは違いなんかこうクッソ可愛い服装(語彙力は死んだ)の桜庭は声を低くする。何このデジャヴ。


『それはそうと……これから如何します？』

「……水族館のペアチケット貰ったんだけど……それでも良いか？」

『すいぞくかん！！』


わーい！と新美は桜庭の周りをくるくると回る。目ェ回るんだけど……と桜庭は呆れた。かわいい。


『イルカさんがみたいですー！ね、ごん！』

「……ごん……！！」

『ありゃ』


ごんが新美の後ろからひょっこり出て来た途端、桜庭はごんの尻尾をふわふわと撫でた。新美は「ぶっちゃけ此れが目的だったんじゃね……？」といったような微妙な表情を浮かべる。云ったら絶対怒るから云わないけど。


『……桜庭ちゃんは本当にごんが好きなんですねえ……』

「はっ！？ばッ、ちが……」

『…………嫌いなんです？』

「………………すき、だけど」

『聞こえませんよー？』

「だー！！うるさい！さっさと水族館行かなきゃ混むぞ！！」

『はいはぁい』


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『桜庭ちゃん！チンアナゴですよー！』

「……かわいい……」

『ですねえ』


べったりと硝子に張り付いて桜庭は目を輝かせる。一方の新美は近くにいた子供にチンアナゴについてガイドも顔負けな程に解説していた。なんか精神年齢逆転してないか君達。


「ねえねえおねえちゃん、チンアナゴってどうしてチンアナゴっていうのー？」

『日本犬に狆(ちん)っていうのがいてね。その子に顔が似てるからチンアナゴって云うんだよ。アナゴは知ってるかな？』

「知らない！」

『そっかぁ。じゃあおねえちゃんが連れて行ってあげる！……ご両親も如何です？』

「あ……さ、作之助が良いのなら……」

「……そうだな」

「行きたい！おねえちゃんおねえちゃん、アナゴって可愛い？」

『にゅるってしてるよー』

「アタシも行く」

『桜庭ちゃんも！？』

「……悪いか？」


ムスッと桜庭は口を膨らませる。何この子可愛い。

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