【折原臨也】ゼロから学ぶ愛してる【赤司征十郎】

Episode25 ページ25

正「・・・そんなことがあったのか・・・」


池袋のとある公園で紀田くんに全部話した。
思い出すと怖くて言葉が出なくなりそうなのを必死で抑えてなるべく簡潔に話した。



貴「・・・紀田くんは何が愛だと思う？」

正「愛？」

貴「私ね、征くんの行動は愛だと思ってるの。それに応えるのも愛だと思ってる。だから・・・もしそれが違うって、愛じゃないって言われたら分からなくなるんだ。」


話の中で折原さんの名前はあえて言わなかった。
言ったらややこしくなってしまう予感がしたから・・・


正「愛かー・・・一夏が愛だと思えばそれは愛なんじゃないか？だけど、一夏を傷つけるのが愛って思ってんならそれは違うと思うな」


傷つける愛？
それは土曜日の征くんのこと？


貴「・・・だけど征くんがあんなことしたのは私のせいでもあるし・・・」

正「だーかーらー、そう思うことが間違えなんだって！俺も帝人も不満があるからってぜってー女の子に手出さないぜ？それが好きな子や彼女なら尚更だしな」


何も言い返せなかった。
だけど私は征くんのが愛じゃないって未だに思おうとしていた。


正「今すぐ別れろって言うのは無理な話だし、遠距離なんだからゆっくり考えるのもアリじゃないか？寂しくなったら俺がいつでも待ってるからな！」

いきなりいつも通りのふざけた紀田くんに戻ってつい笑ってしまった。


貴「それは遠慮しとくよ」

正「よーし！元気出たっぽいしどっか行くかっ」

貴「・・・ありがとう」



話してよかったと心の底から思った。
いつも、ふざけている紀田くんの意外な一面も見れて心も少しだけスッキリして私はいま本当に感謝している。

ご飯を食べて帰ろうということになり、歩いているとふいに後ろから声をかけられた

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