Episode13 ページ13
空はだんだん暗くなってきて、そろそろ帰りたいのだけど今は折原さんと公園のベンチに座り通り過ぎる人を見ていた。
どこに行くわけでもなく本当に歩いていただけ。
疲れた、と言うとここで休もうと言われ座っているのだけど、どうして私がここにいるのかますます分からなくなってしまった。
ただ街を歩くだけなら一人でもいいはずなのに。
貴「そろそろ帰りませんか？」
臨「なにか用事でもあるの？」
貴「帰って、家のこと色々しないと・・・」
特にすることはないけど早く帰るための口実。
臨「あー、そうだったね。キミの両親は海外にいるんだよねぇ。」
え・・・私、竜ヶ峰くんや紀田くん、杏里ちゃんにもその話はしていないのに。
知ってるのは中学のとき仲が良かったさつきちゃんと征くんだけ・・・
臨「言っただろう？俺は情報屋だよ。仕事の依頼で調べることも多いけど個人的な趣味で調べることも同じくらい多いんだよ。まぁ、キミの場合は完全に俺の趣味だけど」
貴「気持ち悪いんですけど・・・」
きっとこの人は本当に情報屋さんで私には想像できないくらいの情報網を持っている人なんだ。
臨「ひどいなぁ」
貴「だって私は貴方のこと名前と仕事しか知らないのに・・・」
臨「気になるなら教えてあげようか？」
貴「・・・結構です」
知りたくないと言えば嘘になるけどこの人のことを知ったところで意味はない。
臨「素直じゃないなぁ」
私が気になったことは全て情報屋だからという答えで解決してしまう。
そのせいで会話は続かない。
貴「あの、なんで私のこと個人的な趣味で調べるんですか？」
臨「んー、なんでだろうね。キミの人生は普通で普通過ぎるくらいつまらなかったよ。なんの興味も沸かない。だけど帝人くんたちと歩いてるキミをたまたま見かけたとき惹かれたんだ。俺は人を愛してる。人間というものを愛してる。だけど一夏ちゃんはそれとは違うんだよねぇ」
何を言ってるのか全くわからなかった。
自分で言うのは恥ずかしいけど折原さんが言ってるのは一目惚れ。
だけどよく分からない。
臨「人間という枠組みの中で特別が出来るとはさすがの俺も驚いたよ」
貴「なに言ってるかよく分からないので帰っていいですか？」
臨「自分から聞いといてそれはひどいじゃないか」
ため息をつこうとした瞬間、大きな音と共に隣を座る折原さんの姿は消えた。
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まっつん - あ、赤司くんが怖い… (2015年10月27日 11時) (
レス) id: 179b97f76b (このIDを非表示/違反報告)
モコナ - とってもとっても面白いです！！ (2015年4月21日 22時) (レス) id: 9dabbf369b (このIDを非表示/違反報告)
令 - よかった、臨也助けてくれた (2015年4月21日 7時) (レス) id: 7f691d36e2 (このIDを非表示/違反報告)
ころもっち(プロフ) - Yumiriさん» ありがとうございます！両方書いてみようかなo(｀ω´ )oだけどまだ終わらせたくないのでこれからもよろしくお願いします♪♪ (2015年4月19日 16時) (レス) id: ed191ff16b (このIDを非表示/違反報告)
ころもっち(プロフ) - モコナさん» 平和島さん・・・( °_° )書けるか分からないけど落ち着いたら挑戦してみますo(｀ω´ )o (2015年4月19日 16時) (レス) id: ed191ff16b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ころもっち | 作成日時：2015年4月16日 22時
