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Episode12 ページ12

行く宛てがあるかのようにスタスタと歩く彼に着いていくだけで会話があるわけでもなく、行く場所すら教えてもらえない。


貴「あのー、手離してもらってもいいですか?」


いつまでも離されず、少し歩きづらくてそう言ってみた


臨「おっと、忘れてたよ。それと、どこに行くか気になってるみたいだけど特に行きたい場所はないんだ」

貴「なにそれ・・・」


そんなこと一言も言ってないのに答えられたことと、行きたい所もないのに付き合ってもらうよって意味がわからない。
それにこの人は表情も変えずに相変わらずの薄っぺらい笑み。


貴「本当に情報屋さんなんですか?」

臨「なんだい?急に。その前にキミは聞くべきことがたくさんあるだろう。例えば、行く宛てもない俺がどこに向かっているのかとか、なぜ俺がキミを誘ったのかとかね。もしかしたら俺がすっごく悪い人で今から一夏ちゃんをどこかの悪い人の所に連れて行っちゃうかもしれないよ。」


最後の言葉が怖くて思わず足が止まってしまう。


臨「・・・冗談だよ。そんなところで立ち止まると通行人の邪魔だよ、ほら」


さっき離されたばかりの手は再び掴まれ、はたから見たら手を繋いでるように見えるが実際は強制的に掴まれているだけ。


貴「手、手!」

臨「立ち止まられたら俺も迷惑だからね。しばらくこのままで我慢してもらうよ」


これは浮気になってしまうんじゃないかと不安になる。
きっと征くんに見られたら怒られる。振られてしまう可能性も・・・


貴「も、もう立ち止まらないから・・・それに私、彼氏いるし・・・このこの状況はちょっと・・・」

臨「知ってるよ。だけど相手は京都でしょ?見られる心配もないし大丈夫だよ。」


この人は私のどこまでを知っているんだろう。
竜ヶ峰くんたちはどこまで私のことを話したんだろう


臨「そうだ、帝人くんと正臣くんには俺の話をしないほうがいいかもね。」

貴「どうして?」

臨「んー、めんどくさそうだから・・・とだけ言っとくよ」


なにが?と聞きたかったけど深入りしちゃいけないような気がしてそれ以上は踏み込まなかった。

朝、折原さんと会ったときの紀田くんの様子を思い出すと仲が悪い感じがしたのを思い出した。
そうゆうことなのか、と納得して再び歩き出す。


貴「って違う!手を離してください!」


そして彼は無言の否定を続けた。
征くんのことを考えると居た堪れない気持ちになるけどどうしようもないと諦めて折原さんの隣を歩き続ける

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設定タグ:黒子のバスケ , 折原臨也 , 赤司征十郎   
作品ジャンル:アニメ
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まっつん - あ、赤司くんが怖い… (2015年10月27日 11時) (レス) id: 179b97f76b (このIDを非表示/違反報告)
モコナ - とってもとっても面白いです!! (2015年4月21日 22時) (レス) id: 9dabbf369b (このIDを非表示/違反報告)
- よかった、臨也助けてくれた (2015年4月21日 7時) (レス) id: 7f691d36e2 (このIDを非表示/違反報告)
ころもっち(プロフ) - Yumiriさん» ありがとうございます!両方書いてみようかなo(`ω´ )oだけどまだ終わらせたくないのでこれからもよろしくお願いします♪♪ (2015年4月19日 16時) (レス) id: ed191ff16b (このIDを非表示/違反報告)
ころもっち(プロフ) - モコナさん» 平和島さん・・・( °_° )書けるか分からないけど落ち着いたら挑戦してみますo(`ω´ )o (2015年4月19日 16時) (レス) id: ed191ff16b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ころもっち | 作成日時:2015年4月16日 22時

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