めくるめく日々

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「Aって彼氏おんの？」
「いないですよー」

キスしといて今更そんなこと聞くなんて！と思ったが黙っておいた。

「新山さんはー？彼女いるんですか？」
「俺もおらん」
「へー。好きな人もいないんですか？」
「あー…だいぶおらんわ」

まあでも私もかなりいないわ。アパレルってそもそも出会いないし。メンズもレディースもどっちも売ってるブランドとかだったらあるかもだけど私完全にレディースだからなー。

「俺は人の恋愛話聞く方が好きやわ」
「え、そうなんですか？私恋バナ無くて申し訳ないわ」
「Aの恋バナは期待してないから平気や」

新山さんはヘラヘラ笑いながらそう言った。ひどくね？早く彼氏作って新山さんに話せるようにしようと心に誓った。



こうしてサシ飲みの時間は進み、お好み焼きも食べ終わり、お酒もまあまあ飲んでお会計をすることになった。そしてなんと会計は新山さんの奢りだった。

「ありがとうございます」
「こっちこそ急に付き合ってくれてありがと」

イケメンじゃん。私はご飯を奢ってもらうとすぐにイケメン認定してしまう。

2人で駅方面を歩きながら適当な会話をする。なんか今日楽しかったなー。まだ帰りたくないなー。楽しい一日が終わるのは寂しい。

「Aって一人暮らし？」
「そうですよー」
「俺、行ってもいい？」
「え！いいですけど…部屋綺麗じゃないですよ」
「平気。俺気にせんもん」

これは宅飲みコースかな。まあ私もまだ飲めるしいっか。私と新山さんは2人で家に向かった。

7.敬語とタメ語混ざりがち→←.

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