. ページ14
スマホをいじりながらしばらく待っていると新山さんが現れた。
「お待たせ」
「大丈夫ですよー。お疲れ様です」
「お疲れ。なんか食いたいもんある？」
食いたいもん…。正直もんじゃしか思いつかない。
たまーに妙にもんじゃ焼き食べたくなる時あるんだよねー。でも新山さんスーツだしやめておいたほうがいいかな？
「…もんじゃって言ったらイヤですか？」
「え、別にええよ」
「やった！ありがとうございます」
試しにダメ元で言ってみたけどOKしてくれた。
「何でそんな遠慮がちやったん？」
「だって新山さんスーツだもん。においついちゃうかなって」
「ああ、大丈夫やで」
私と新山さんはちょうど目に入ったもんじゃ焼き屋さんに入った。席に着くとスーツカバーがあったので新山さんのジャケットを受け取り中にしまった。
早速座って2人でメニューを見る。
「新山さんもんじゃ何味がいいですか？」
「俺、何でもええわ」
「じゃー明太もちですね」
「何、明太子好きなん？」
「はい。明太子味にハズレないですもん」
メニューを2人で色々見ながらもんじゃ焼きとお好み焼き１つずつ頼んだ。お好み焼きは新山さんに作ってもらおう。なんか作るのうまそうだし。
少し経ってお酒ともんじゃ焼きの材料がやって来たので作るのに取り掛かった。
「見ててくださいね。私作るの上手いんで」
私はヘラでキャベツを切るようにカチャカチャと動かしまくる。私は至って真剣だったのだが新山さんにはその動きがツボだったらしく笑われてしまった。
「え？何？変でした？」
「いや、頑張ってるなあって」
クスクス笑う新山さんに頑張ってるとか言われて途端に恥ずかしくなった。もんじゃ作る私必死だったっぽい。
そして頑張った甲斐があったもんじゃは美味しかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんこ(プロフ) - あずさん» あずさん！コメントありがとうございます！（ ; ; ）感想とても嬉しいです✨私もあずさんの見抜いて、心ドキドキしながら何回も読んでます✨更新頑張ります！😳 (2月10日 1時) (
レス) id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 夜分遅くに失礼します…！めくるめく日々の更新、楽しみに待ってました。石井さんの登場に心踊ってます。あんこ様のお話の構成、自然な会話が大好きです。どんな結末を迎えるのか一読者としてワクワクしつつ、また最初から読み返そうと思います。更新頑張ってください！ (2月10日 1時) (レス) @page36 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんこ | 作成日時：2023年6月9日 1時
