【合作】 アリアー始まりの物語ー

★連弾の勧誘 ページ26

蓮side


葵の話を聞いてから、一時間目の授業中小夜はずっと何か考え込んでいるようだった。



俺は何か嫌な予感がしてなるべく目立たないように隅の方で本を読んで休み時間をやり過ごそうとしたんだが───。



視界の端。さっきまで考え込んでいた小夜がパッと俺の方を向いたのが見えた。



その眼が肉食獣のようにキラリと光った。



「蓮くん「どうせめんどくさいことだろ？」



言われる前に叩ききる。正直言ってコイツが考え込んでる辺りから話しかけてくるだろうとは察してた。



だって授業中にチラチラ視線感じたし。悩みながらこっち見てるのバレバレだったし。



心の中で盛大にため息を吐いていると、小夜がさっき見たポスターを突きつけてきた。



「これ一緒に出よ！？連弾で！」



「はぁ�・！？なんで俺だよ！？葵とかでいいじゃんかよ！？」



「蓮くん応援してくれるって言ったよね！？それに、お父様が来るんだよ！？絶好のチャンスなんだよ！？」



小夜の言葉にぐっ、とつまる。眉がピクリと反応した。



確かに、応援するとは言った。だからって連弾は……。



俺だって連弾の経験は殆どないし、しかも文化祭まで後一ヶ月くらいしかない。



だが、結局小夜の『モノ』に釣られて頷いてしまった……。

★&☆練習しましょう？→←☆連弾は強引に＿

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