一人で良い ページ22
それは小学生の時の事だった
僕にも友達と呼べる者がいた
普通に学校で話したり遊んだり、とても仲が良かった……気がする
でもある時その友達と遊んでるのが母さんにバレてしまった
「あぁ、やっぱり！最近やけに遅くに帰ってくると思ったら！貴方がそんな子だと思わなかったわ！」
「ごめんなさい！ごめんなさい！」
遅くだなんて言ったってまだまだ下校時間真っ只中
いつもは寄り道なんてしてなかったから早かっただけで一般の範疇だったのに、母さんは僕を打って罵った
「謝って済む問題じゃないのよ！どうして、なんでそんな子と仲良くするの？私のこと嫌いなの？」
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
「あーもうそんなことしか言えないの！？そう……きっと馬鹿が移ってしまったのね。あの鼠小僧が……！」
「え、待って、どこ行くの？何するの！？」
「きっちり文句言ってやらないと！私の子に余計な事を教えた事後悔させてやる！」
「やめて、やめてよぉ……！悪いのは僕だから、だからぁ……！」
必死に引き留めようとするけど、僕が伸ばした手を母さんは乱暴に振り払った
母さんはあの子の家に突撃して激しく罵って暴れたらしい
その日からあの子は僕を避けるようになってしまった
あの子はクラスの人気者でもあったから、母さんのしたことは噂となってすぐに広まり完全に孤立した
学校に行くのが嫌になっても親に逆らう勇気はなく、かと言ってズル休みすることもできず、僕は毎日通う他なかった
どうして、なんで……
ただ一緒に遊びたかっただけなのに……
友達が、ほしかっただけなのに……
考えても考えても理由は分からなくて僕は逃げるように勉強した
でもその勉強さえ母さんを満足させる出来にはならなくてまた罵倒される日々
それでもそれしか道がなくてひたすらに打ち込み続けた
中学に上がっても、高校に上がっても、ずっと、ずっと……
だから友達もいなかったし、僕もあんな思いするのが嫌で、気づけば人を避けるようになっていた
でも、そんな僕でも今なら友達ができるんだって
尊敬できる先輩と、同級生達と、毎日楽しい日々がおくれるって、思ってた
なのに僕は自ら今までの努力を棒に振ってしまった
親友の信頼も先輩方の期待も全て裏切って……
(あぁ……謝りたいのに……そんな勇気もないなんて……どこまでも駄目な奴……)
もう皆に会いたくない
会ったらまた傷つけてしまうかもしれないし、何より僕自身が傷つく気がして
だから……もう……
(僕は友達なんて作らない。傷つく位なら、一人で良い……)
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あんかけうどん(プロフ) - タイミーさん» ありがとうございます！ファンアート大歓迎でございます！ぜひぜひ描いてくださいまし！ (6月20日 23時) (
レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
タイミー(プロフ) - 後失礼ながら私ラドル君の見た目とても気に入ってしまったので描いても良いですか？ダメでしたらすみません💦 (6月20日 23時) (レス) id: 908dc4d734 (このIDを非表示/違反報告)
タイミー(プロフ) - 最新話まで追いつきました‼︎続きとても気になります‼︎無理せずに頑張って下さい(*´∀｀*) (6月20日 23時) (レス) id: 908dc4d734 (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - TRIXIEさん» ありがとうございます！これからどんどん転落していくのでかわいそかわいいラドルくんをどうぞよろしくお願いします！ (5月28日 15時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
TRIXIE - 続きが出ている...!有難うございます!貴方様の動かすランドールと夢主が大好きです! (5月28日 14時) (レス) @page15 id: 2c398aa4dc (このIDを非表示/違反報告)
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