友達なんだよ ページ18
ロウレス「九番目っスかぁ!?」
ロウレスは兄であるクロのグダグダ解説を解釈し、溜め息をついた。
真昼「まぁ、そいつが俺のクラスメイトの友達で…その場に居た俺も混乱してんだけど…」
真昼はそう言って、ハハ、と、強欲組に苦笑いした。
ロウレスは眼鏡をクイッとあげた。
ロウレス「いやぁ…混乱も何も、殺っちゃえばいい話じゃないんスか?」
真昼「なっ…!」
あまりに冷酷なロウレスの言葉に、真昼は怒りを覚えた。
いくら偽物でも。
俺は…彼奴との過ごした日々が虚構の出来事だとしても
彼奴が俺を友達と思っていなくても。
俺にとって彼奴は友達なんだ。
…いや、それ以上の感情を抱いているのかもしれない。
ロウレス「…あ〜、城田、ゴメンッス。ちょっと気に触れるようなこと言って。」
ロウレスは真昼の怒りに気が付いたらしく、片手で謝罪のポーズをとる。
真昼「え、あ…いや、大丈夫だよ」
真昼もふと我に返り、座り直す。
しばらくの間クロを撫で、黙っていたリヒトがようやく顔を上げた。
リヒト「そいつは悪魔か?天使か?」
真昼「あ〜…種族的には悪魔、か?」
頬を掻いて答える真昼。
リヒト「悪魔か…。悪魔は俺が浄化する、何故なら…天使だから」
ビシィッと、何時ものキメ台詞とキメポーズを、何時もの変わらぬ真顔で決める。
当然のようにそのリヒトの周りでロウレスがペラペラ喋って踏みつけられて…。
やっとリヒトの腕から解放されたクロな大きく伸びをして人型に戻った。
いつもの強欲組を見て、向き合えねぇ、と呟いた。
クロも、九番目、Aのことをボツボツと考えていた。
何か引っ掛かるような。
だが全く出てこない。
そのもどかしさが面倒になり、ゴロリとラグの上に寝転がる。
真昼「なぁ…クロ、どうしたらいいかな?」
クロ「…知らねーよ…真昼が決めることなんじゃねーの…」
質問にボソっと返してゲーム機をいじり始めた。
ロウレス「…うぉっと、もうこんな時間じゃないっスか!そろそろ帰んなきゃヤバイっスよ〜」
リヒト「あぁ?何かヤバイんだクソネズミ…」
ロウレス「ギルがメロンパフェを買ってくるって言ってたじゃないっすかぁ〜!他の奴等が食べちゃうかもっスよ!」
よし帰ろう、とリヒトは腰掛けていたソファーから立ち上がった。
〜続く〜
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
次回、夢主の容姿をようやく書きます()
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黯架 - うわああありがとうございます!めっちゃ寝ますね(笑)頑張ります*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* (2020年3月13日 16時) (レス) id: 1175078eb4 (このIDを非表示/違反報告)
しょーゆー(プロフ) - 貴方様の小説が好きすぎて朝と昼と夜しか眠れませn(( めっちゃ好きです!!応援してます! (2020年1月6日 16時) (レス) id: 70ec3f117a (このIDを非表示/違反報告)
杏花 - 気付かなかった…ご指摘ありがとうございますっ!多分コレで大丈夫かと (2019年7月10日 17時) (レス) id: 9321077a4f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年7月10日 17時) (レス) id: aa79e4e0f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黯架 | 作成日時:2019年7月10日 17時