【弱虫ペダル】ジュリアンの花火が咲き乱れる時【短編集】

甘く、とろける。　待宮　桜木幸美様リク! ページ12

『待宮君、この頃、良くそれ飲んでるね』
騒がしい教室の中、太陽は空の頭上にあり、今、まっ昼間というのを主張している。
そんな中、私は男友達である待宮君に話しかけていた。
「そうか？」
『うん。インターハイとか言う奴が終わってから、良く飲んでる所見るよ？』
私か指差しているのは、ベプシというパッケージが貼ってある、ペットボトル。
この最近、待宮君のお気に入りなのか、良く飲んでいる所を見る。
「あー、どこかの王者から奢ってもらってから、はまってのぅ」
『へぇー……美味しい？』
「美味しいぞ…飲むか？」
『へぇ？』
突然、机に置いてあった飲みかけのベプシを、差し出されると、間抜けな声を出してしまった。
そのまま、硬直していると「なんじゃ、いらんのか？」と待宮君に言われたので、急いでボトルを取った。
そして、恐る恐るボトルのキャップを開けると、シュッと、爽快な音が耳を刺激して、どんどん私の体温が上がっていくのが分かった。
(待宮君の飲みかけ……ということは……これ、間接キス………だよね………)
『い、いただきまーす』
小さなな声で言って、飲み口に口を付け、グイッと勢い良く飲んだ。
炭酸は抜けていないのに、私の舌には甘さしか感じとれず、すぐとろける。
「どうじゃ、美味いだろぅ？」
「う、うん。」



(ごめんね、待宮君。あんまり、味分からなかったよ………////)



END……!!

最後に世界のはじっこで、　石垣　桜木幸美様リク→←楽しみに待ってるから　東堂　男主

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