レギュラス様の勇姿 ページ33
「……！レギュラス様」
レギュラスは朗らかに笑い、Aの前に立つ。
そんな彼にAは、人知れず安堵のため息をこぼした。
「……」
まだ不安げにAを見上げる子供達を抱きしめ、Aはレギュラスを見つめていた。
レギュラス・ブラックは実に美しい人だ。どこまでも暖かく、優しく、だけれど冷たい人。この世のどんな言葉でも、彼の美しさを語ることはできない。語ることも、おこがましい気さえする。
ルシウス・マルフォイもどこまでも美しい。だけどレギュラスを前にすると、途端に霞んでしまうのだ。
やはり我が主人は……。
Aはレギュラスの言葉を待つ。
「ルシウス。今日はお越しいただき本当に感謝します。我が従姉、ナルシッサは元気でしょうか？」
「……え、ええ。おかげさまで」
どこまでも優しい笑みに、ルシウスは困惑する。
レギュラスがどこまでも信を置く彼女を、我が邸に誘ったのだから。彼がどれほど怒っているかなどたやすく想像できる。
「しかしルシウスには本当に感謝しますよ」
「え？」
「あなたのおかげで私はAの忠誠心を再度確認することができましたから」
なんと、良いようにとってくれたのか。
ルシウスは安堵する。思ったよりも、この当主は愚かだったか。
しかし、次の言葉によってその安堵は崩れ落ちる。
レギュラスはその言葉を口にした。
「ですが、今後こういったことはしないでいただきたい。彼女は私が最も信を置く人物だということはご存知だろう。もしも次こういうことをなされば……。おっと、失礼。楽しいパーティの場で言うべきことではありませんね。どうか楽しんでいってください」
「……ああ、そうさせてもらう」
憎々しげに彼は言い、息子ドラコの元へと歩いて行った。
そんな時を見計らって、ハリーはAに飛びついた。
「よかったぁ〜お姉さんがどこかに行ってしまうんじゃないかと思ったよ……」
そんな彼の黒い髪を撫でながら、Aは美しく笑みを作った。
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あんころころもち(プロフ) - mayaさん» わあ、すごい褒めてくださる笑 とても嬉しいです、ありがとうございます。こちらの小説は遅いレベルでなく遅い更新ですが、それでも読んでくだだってありがとうございます！嬉しいです！ (2021年10月13日 21時) (
レス) id: b2f6b1abb2 (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - 作者様の作る作品はどれも”ありきたり”の枠をぶち抜き、予想もできないような物語となっています。読むのが楽しくて楽しくて……ずっと応援してます！ (2021年10月12日 8時) (レス) @page35 id: 4daf17fee8 (このIDを非表示/違反報告)
あんころころもち(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！レギュラスと一緒に原作をぶっ壊しながら()頑張ります！！(( (2018年9月21日 18時) (レス) id: 3a28a46e4d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 原作とは違うけど、これはこれで本当に面白い。レギュラス、頑張って！作者さんも更新頑張ってください！ (2018年9月20日 23時) (レス) id: 57561729ab (このIDを非表示/違反報告)
あんころころもち(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年8月14日 16時) (レス) id: 3a28a46e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんころころもち x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月8日 18時
