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だいきらい。 ページ6
と、そんな感じで、いろいろあって、あたしとハーマイオニーの1年間は、無事終わりを告げた。随分長かったわ。でも楽しかったの。
そしてあたしは今、絶賛怒られちゅう。誰にだって、そんなのパパに決まってるわ。パパはいっつも不機嫌で、あたしのことを頭ごなしに叱るんだもの。
ハーマイオニーと、それからポッターとウィーズリーと一緒に賢者の石を守ったって言うのに、パパったらやっぱり怒鳴ってる。ママは心配そうにあたしを見てるだけなの。そんなのなら、口の一つや二つ挟めばいいのに！
「エリカ、これはお前のためを思って言っているのだ」
はっ！なにがあたしのためよ！
あたしは心の中でそう言った。口には出さない。そうじゃないとパパ、すっごくすっごくめんどーなんだもん。黙って静かに嵐が通り過ぎるのを待つのが一番よ。
「聞いているのか。まったく、ドラコはなにも言わずともこれくらいのことを……」
はいはい、わかった、わかったわ。どーせドラコの方が優秀で、ドラコの方が聞き分けがいい。でもそれって、なーんにも考えずに馬鹿みたいに家畜みたいに、パパたちの言うこと聞いてるだけじゃない。
パパのお小言っていっつもそう。やれ純血、やれお家の体制。ばっかじゃないの。ねえ、そう思わない？少なくともあたしはそう思う。
あなたたちが誇りある伝統だなんていう、くだらない埃被った伝統に、一体どんな価値があるのか教えていただきたいものよ。
改めて言うわ、馬鹿じゃないの？
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作者名：あんころころもち | 作者ホームページ：
作成日時：2021年12月6日 20時
