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393限目 ページ48
それから三時間ほど、僕はおじいさまのお話に付き合っていた。たぶんここ何年も人と話す機会がなかったのだろう。あまりにも嬉しそうなものだから、それをさえぎることはできなかった。
さきほど、クィディッチチームのキャプテンになったことを伝えたときには、すごくうれしそうな顔をされていたし、自分のことのように喜んでくださった。おばあさまだとこうはならないから、少しうれしい。
当主としての行いに不安を感じたら、いつでも相談に来てもいいとおっしゃってくれたし、なんだか無敵な気分である。
あの人の元につかなかったこと、レギュラスさんが僕の前に現れてくださらないこと。そのどちらも、おじいさまには言えなかったけれど。
「……」
僕は先ほど淹れた紅茶をすすった。そろそろおばあさまのところに行かなければ。僕はカップをそのままに、おばあさまの肖像画の前まで歩いて行った。
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作者名：あんころころもち | 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月20日 0時
