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その日、僕はセオドール達よりも早く寝室に戻った。机の上にはレターセットを並べて、羽根ペンで文字を綴っていく。宛先はグレンジャー。僕はポッターへ、あの憶測を伝えることを決めたのだ。ただ呼び出すのは、少しだけ気が引けた。そもそも僕の提案に、彼は乗ってはくれないだろう。
セドリック・ディゴリーは素晴らしい男だと思う。出会って一年しか経っていないし、歳上だけれど、彼は僕を対等の存在としてみてくれるから。そして彼は、いつも僕の背中を押してくれる。きっと無自覚だろうけれど。
手紙を書き終わると、僕はまた図書室へと向かう。そしてサッとホグワーツの歴史に手紙を挟んで、あまり目立たない席に座った。適当に本を取って、ペラペラとページをめくる。
先ほど見た限りでは、まだ本の中に僕が入れた紙があった。だから、グレンジャーはまだこちらには訪れていないのだろう。だから少し、待つことにした。
しばらくして、ふさふさの栗毛がつかつかと歩いてくる。僕は少しばかり視線を移すと、本棚の陰でグレンジャーがホグワーツの秘密を開いていた。彼女は二つの手紙を取り出す。一つはお昼に僕が入れたものだ。
もう一つの手紙を見て、彼女はカバンから羽根ペンを取り出してサラサラと何かを綴った。すぐに見てもらえるように、封筒に入れなくてよかったと密かに思う。
そしてそちらの手紙だけを本に戻して、棚に押し込み去っていった。僕は胸をなでおろして、息をついた。やっぱり、悪いことをしている気分である。
しばらくして、僕はホグワーツの歴史を開いた。中に入っている手紙を取って、先ほどの席に戻った。
「わかったわ。次のホグズミードで叫びの館の近くに行くように、ハリーに行っておくわ。予定が無理だったらもう一度連絡する」
手紙の内容を覚えると、僕はそれをちぎってゴミ箱に捨てておいた。
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あんころころもち(プロフ) - 宮野 ミヤさん» あけましておめでとうございます〜！5の方に続きコメントありがとうございます！！ まとめて書いていたんですけどまさかここまでになるとは思わず笑 更新は遅いですが、頑張りますのでお付き合いいただけたら嬉しいです！ (2021年1月3日 12時) (
レス) id: fe5abc0f94 (このIDを非表示/違反報告)
宮野 ミヤ(プロフ) - あけましておめでとうございます！新年早々たくさん更新して頂いてめっちゃテンション上がりました(´∀｀*)今年も楽しく閲覧させていただきます！無理せず頑張って下さい！！ (2021年1月3日 1時) (レス) id: 6a76999131 (このIDを非表示/違反報告)
あんころころもち(プロフ) - onigoritunamayoさん» 素敵なお言葉をありがとうございます！これからもそう言ってもらえるように頑張らせていただきます！！コメントありがとうございます！ (2020年12月1日 18時) (レス) id: fe5abc0f94 (このIDを非表示/違反報告)
onigoritunamayo(プロフ) - すごく好きなお話で楽しんで見させてもらっていますこれからも頑張ってください (2020年12月1日 17時) (レス) id: 735aa1c384 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんころころもち | 作者ホームページ：
作成日時：2020年11月28日 0時
