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23限目 ページ24

「……久しぶりだな!セオドール」

「ああ。そうだな、A」


クリスマス休暇が開け、僕はセオドールに声をかけた。

一番重要なことと言ったらズバリグレンジャー宛の手紙で送ることだったが、どんなふうに送ればいいのかとか、そう言うことが全くわからなかった。
そもそも手紙をあまり出さない僕にとって、彼女に送るだなんてかなり難易度の高い問題だった。



まあそんなことも今日で終わりだ。
午後からはグレンジャーに会うから。


「なあセオドールぅ……」

「なんだよ、気持ち悪い」


もちろん特に用はない。
ただ緊張をほぐすためにセオドールに声をかけただけだ。

そのまま沈黙になった僕を訝しむように見つめ、そして目をそらした。


「ところで教えたの?ハーマ……グレンジャーに」

「……あいつら、賢者の石を探しに行くんだろうな」

「なにそれバカなの?」

「そうだろ」


冬休み中手紙を何回か交わし、そこから彼女らの目的を導き出したらしい。
さすがセオドール、僕の親友。

てか、


「僕も何回かしか手紙出してないのにそんな頻繁に手紙のやり取りしたの?」

「……へたれ」

「ひどい……マジでもう、ほんと、羨ましい!セオドールのバカ!」

「お前よりは頭いいぞ」

「知ってる。学年総合2位」


セオドールくんはものすごーく頭がいい。
まだ結果が出てないから知らないけど、多分絶対グレンジャーの次だ。

僕もそれなりに勉強できるけどセオドールほど頑張らないし、できない。
いいけどね、僕は勉強よりスポーツの方が得意なんだ。


「なあセオドールも純血主義とか言ってないでグレンジャーと仲良くしなよ〜」

「ふざけるな、これ以上穢れた血と一緒に居られるか」

「ツンデレかよ」

「……お前なんて罰則を受けてしまえ。禁じられた森の」

「えー、そんなのあるわけないだろ。僕はそれなりに優等生だぞ」


シラーっとした視線をくらい、一週間後、僕は罰則を受ける。

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あんころころもち(プロフ) - 風見ツクヨさん» コメントありがとうございます!読みやすさの自信が全くなかったので、そう言っていただけるととても嬉しいです。 ブラックくんは私の性癖をどうにか詰め込ませていただきました…!誤字のご報告もありがとうございます!訂正させていただきます! (2021年3月13日 0時) (レス) id: 1bdb7e36df (このIDを非表示/違反報告)
風見ツクヨ(プロフ) - はー、好き。好きすぎる。読みやすいしブラックくん可愛すぎかよ。あ、七限目のところ「〜に」が「をに」になっていますよ。 (2021年3月12日 23時) (レス) id: 4051fdcb81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんころころもち x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年4月11日 22時

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