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隼人に向けたナイフを、自分の喉元にやる。
太陽の光を反射して、鈍く輝くナイフ。
アチキは言った。
「アチキは………色んな人に恨まれてる」
「…………」
「アチキは殺すのが好き。だから、暗殺者になった。だけど、ターゲットを決めてるのは、アチキじゃぁない
でも、恨まれるのはアチキ」
隼人が顔をしかめてる。
それがどういう意味か、アチキには分からない。
「アチキは生きてる人間を殺す。生きてる人間はアチキを殺したがる。だから、殺される前に、殺すしかない」
アチキの喉元に伸ばしたナイフを、適当に作ったブレスレットに“変幻”させて、武器を片付けた。
「いつか死ぬ人間が、アチキを恨む人間が……、あたかも幸せそうに生きているのが…アチキには耐えられない」
「………」
「アチキさっ、変な癖があるんだ」
これ、言って大丈夫かな………まぁ、隼人だし、いっか。
「アチキ………狐の仮面をつけると、何も怖くなくなるんだ」
「……なんだそれ」
「平気になるだけじゃない………無性に何かを壊したくなる」
「…………」
「おかしいでしょ？ アチキは、化け物なんだ」
隼人の服のすそを付かんで、ピトって、自分の額を彼の胸板に押し付けてみる。
隼人の鼓動が聞こえる。
暖かくて…………生きてるんだって、そう思えた。
「生きてる隼人を、殺してやりたいって思ってる」
生きてる隼人。隼人が生きてる。
当たり前のことが、すごく憎たらしい。
求めるように、殺したくてたまらない。
「ね、やっぱりアチキに関わらないほうがいいよ………殺されたくないなら」
「…………そうだな」
隼人の返事に、アチキは安心した。
暖かな寝床をくれた隼人を殺したくない。
でも、隼人が生きてるから殺したい。
グルグルと頭を巡る矛盾が、アチキを可笑しくしてく。
隼人はアチキの髪を柔らかく撫でて、仮面を止めていた臙脂色の組み紐に指をかけ…………え？
「じゃぁ、仮面、外しっちまえ」
「ぎゃー！！ちょ、ちょっ！」
仮面、取られた！！！
意地悪そうに笑う隼人と私の距離、ほぼ０。
さっき抱き付きに行ったアチキの馬鹿野郎ーーー！！！
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紅うさぎ(プロフ) - mio.sato6さん» なんか彼、(他の小説では、比較的に)いじめられッ子なので、いじめッ子にしてみました(笑) (2014年8月6日 23時) (携帯から) (
レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
mio.sato6(プロフ) - ごっきゅんがＳだと！続きめっちゃ楽しみにしてます、頑張って下さい！ (2014年8月6日 22時) (レス) id: f8b037365c (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - ミライさん» 富士子？！！((( ありがとうございますっ、更新頑張ります！ (2014年8月6日 21時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 獄寺、君を侮っていたよ………くっそイケメンだなおい← やべぇイケメンおいしいふじこふじこ((( 更新、がんばってください!! (2014年8月6日 18時) (携帯から) (レス) id: 7f8aea39c0 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - やっぽんさん» 私も大好きですっ//いやーんっ//((( 頑張りますね！ (2014年7月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅うさぎ
| 作成日時：2014年7月22日 16時
