恋人兼弟が無防備過ぎる件について(兄シル)

弟×兄作戦 ページ38

シルクside

「なぁ、兄貴。このままあっさり喰うのって




つまんなくねぇ？」




「つまり俺にもう一回時間をくれねぇ？




そしたら、このまま喰うより




もっと美味く喰わせてやるよ。」




ここまで煽っておいて何だが、




実はここからノープランである。




だって、兄貴に反論して喰われるのって、




まるで俺が弱ぇみたいじゃん。




俺は何も兄貴の女役になりたかったから




付き合ってるわけじゃねぇし。




俺から兄貴を誘惑する事くらい




朝飯前だと思ったら、口に出てた。




さて……本当にどうしようか。



火のついた兄貴に




油を注ぐ真似だけは避けたかったが、




真逆遠回りした結果




薪を焚べることになるとは。




こうなったら仕方がない。




…………俺から襲おう。




俺が兄貴になんの手も出さず喰われるくらいなら




いっそ俺が喰わせてやる立場に回るのだ。




勿論希望は0に等しいが、




やってみる価値はあるだろ。




もっと策を錬れれば良かったのだが、




悲しいことに選択肢は2つしかない。




要するにこのまま兄貴に任せるか、




主導権、及び上を俺が手にし、




さり気なく兄貴を下に回す。




早速俺は兄貴の上に跨った。

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