【忍たま】作者の気まぐれ短編集

病 ページ15

これが始まったのはつい先日の事だった。

私の尊敬している留三郎先輩と伊作先輩で出かけた時だった。

私は先輩とはぐれてしかもその時山賊に襲われた。
一応忍者の私だが、さすがに大人数には敵わない。

『っ！私が相手だ。かかってきなさい。』

そうはいったもののもう体力は限界、傷も多くついてズキズキと痛む。

息が上がる。心の中で先輩の名前を呼び続けた。

留三郎先輩…伊作先輩は…うーん。不運体質だからな。助けてくれるのかな。

その時だった。

善「A！よかった！ってその前にこいつらをどうにかしないとだね。」

その時の先輩は本当に輝いていて、いつもふわーって感じの先輩が眩しくって……。

そのまま気絶してしまったんだっけ。

気がつけば医務室で、乱太郎が手当てしてくれていた。伊作先輩は留三郎先輩の元に行ったらしい。


おかしいんだって、その日から伊作先輩を見ると心臓がうるさいのだ。胸が苦しくて、訳が分からなくて。

善「A！？体調が悪いの？…とりあえず医務室いこっか。」

私の身体を支えて背中を摩ってくれる先輩に心臓は高鳴るばかりだった。

『あの……先輩私病気なんです。』
伊「え！？大丈夫？どんな症状なの？」

症状

心拍数の増加
体温の上昇
息苦しさ
ふわふわした感覚

『先輩この病治してくれますか？』

これがなんなのか何となくわかっていた。
直接伝えるのは……恥ずかしかったから。少し遠回しだけど。

先輩は少し驚いたようにした後ニコッと微笑んだ。

善「是非治させてほしい。」

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