２７ ※番外編 ページ28
アレクside
それから、アルアジームの“熱砂の国”のお茶の淹れ方教室が始まった。
俺は完全に帰るタイミングを逃し横で空気と化している。
カリム「今日の茶葉なら………うん！2種類のハーブをポットの7分目まで入れよう。」
こいつ、自分でブランドまで出来るのか。ちょっと尊敬するわ。
カリム「ハーブを入れると暑い日に飲みやすい。気温の高いオレの国にはぴったりだ。」
アレク「確かにアルアジームの国の気候はそんな感じだもんな。」
カリム「そうなんだ！ジェイドとアレクはどこの出身だっけ？」
アレク「俺は“約束の島”だな。」
外との関わりがほとんどない孤島だったけど、田舎とはまた違ったな。結構観光地として有名だったし。
ジェイド「僕が生まれたのは“珊瑚の海”です。カリムさんとは正反対ですね。」
なるほど、リーチの故郷はやっぱり俺らとは全く違う生活があるんだろうな。水泳の合同授業で見た2人ヤバかったし。
カリム「って話込んでいるうちにお茶が煮立ってたな。火も止めてくれ。そして、お茶をハーブたっぷりのポットに注ぐ。」
おー、いい匂い。ちゃんとお茶の優しい香りだなぁ。
でも、何でだ？何か忘れてる気がする。
俺は大元を忘れてないか？アルアジームだぞ？
カリム「最後に砂糖を………ん？このシュガーポット随分軽いな。」
ジェイド「角砂糖なら、先ほど補充しましたよ？30個は入っているかと思いますが。」
カリム「なんだ、たったの30個か！それなら全部入れちまおう。」
ジェイド・アレク「「えっ。」」
そう言ってアルアジームは全ての角砂糖をポットに入れた。
カリム「さっ、飲んでみろ！……………どうだ。うまいか！？」
ジェイド「絶妙に渋みが出る寸前の香り高いお茶とハーブのスッとする爽快感。」
うん、で、
アレク「そして、歯に染みるこの甘さ。」
カリム「うんうん。体に染みわたるよな。」
ジェイド「ええ。アレクさんの言う通りです。歯が全部抜け落ちそうです。」
と言うリーチの言葉にアルアジームはご機嫌になった。そして、まだ砂糖が足りないと走って行った。
お前に皮肉は通じないのか……
アレク「俺はアルアジームという人間を誰だか忘れていた。悪いなリーチ、砂糖全部使っちまって。」
ジェイド「いえ、やはりお茶の世界は奥が深い…。」
リーチがいいなら良しとするか。
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魔朝 - 夢主が超絶かっこよくて大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年1月19日 16時) (
レス) id: 7770b6a244 (このIDを非表示/違反報告)
翔 - 長らく放置してしまい本当に申し訳ありません。ご指摘をいただいた箇所なのですが、ポンコツ過ぎて何処だドコだ状態になっています。きちんと直すのでしばらくお待ちください。ご指摘ありがとうございました！ (2021年1月8日 0時) (レス) id: 7ada767ec5 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - この小説、面白いです！忙しいと思いますが、更新よろしくお願いします。 (2020年10月3日 17時) (レス) id: 40c5cf4ec4 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれると嬉しいです。待ってます。 (2020年8月4日 12時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
ミラン - グリムのところがリドルになってるよ！ (2020年7月17日 22時) (レス) id: ce6225b33b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔 | 作成日時：2020年4月1日 22時
