26話 ページ30
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Aside
『まぁエゴイストだなっていうのはわかったし潔を凄い敵視してるのもわかった。ついでに勝利にも貪欲、流石に技術的にも上手い』
「...他は？」
...もうないよ！(嘘)
『...潔世一を、信用している』
...ヤバい、本音が出てしまった。
ちらりと様子を窺うと、嫌そうに顔を歪めてはいるものの、否定はしない。よかった。
しかし糸師弟の質問には答えたはずなのに依然として目の前を退く様子がない。
「お前はどうして
...特に来たくて来た訳ではない。
『給料がいいから。はっきり言ってサッカーには微塵も興味ない』
素直に答えたつもりだったんだけど糸師的には不満らしい。ただこれ以上居座る気はないのか、とっとと居なくなった。
もちろんチャーハンは冷めていた。
...私のあったかいチャーハン返せよ!!!!
私の中のブルーロック人気ランキング最下位だよお前!!!食べ物の恨みは恐ろしいからな。覚えとけよ。
色々あった昼食も終了。チャーハンは温め直して美味しくいただきました。私は通常業務に戻ります。
ピンポンパンポーン
《AA、AA、至急モニタールームまで来い》
それだけ言ってぶつりと切られた放送に私は心の底でキレていた。
え、わざわざ放送でそれ言う意味あった？ここ計127人しかいないのに？？絶対個別に話すの面倒臭がった結果だ。絵心さんめが。
まぁそうは言っても私はバイトで雇われたに過ぎない。絵心さんにこき使われる覚えはないが。不満を抱えつつモニタールームへと急ぐ。
ｳｨｰﾝ
『Aです。来ました』
「Aちゃん、さっそくだが仕事だ。」
『はい？』
私仕事に行こうとしてたところをあんたに止められたんですけど。
「マネージャーとしてのね」
マネージャーと言えば聞こえはいいが要するに雑用係。とっとと話聞いて仕事しよ。
『具体的には何をすれば？』
「まず洗濯物の回収、ボールの手入れ、掃除。あ、ボールの手入れは夜でいいよ」
......この人はここをどこだと思ってるんだろう。ブルーロックの広さをご存じない？？んな訳あるか。お前が考えたんだろ。
このめっちゃ広いブルーロックを1人で綺麗にしろと。
...いいよ！やってやるよ！仕事だからな！(ヤケクソ)
『わかりました』
「意外だな。もっと文句言うかと思ってたよ」
選手たちの技術が向上するように、私だって学んでいる。決定事項に関して絵心さんに反論するほど無駄な事はない。
『私だって成長してますよ。失礼します』
......さ、労働しましょう！
続く
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作者名：本好き | 作成日時：2023年3月10日 18時
