毒舌少女は第七師団【神威】

タイトル56 ページ8

貴方side




ミシミシ…





貴方「あの……

そろそろ離して貰えませんかね…？」






やぁ皆さん今日は(^∇^)



ミシミシいってるね


ヤバイね




下手したら／(^o^)＼だね







神威「そろそろ飽きてきたしいいヨ」



神威が私の顔を掴んでいた手を開く



ドンッ


貴方「いっつぅ…」



いきなり離されたもんだから対応しきれず床とゴッツンコからの今日はだよコノヤロー



神威「ッハハ、A間抜けだネ〜」









貴方「………」




神威は熱があるせいなのか台詞はいつも道理憎たらしいのに心なしか笑顔が柔らかい気が…






調子狂うんだよ


バカ野郎…








貴方「……その、さ
流石に一緒に寝てやるのは無理だけど…
神威が寝るまで一緒にいてあげる

そうすれば淋しくないでしょ？」



神威が変な顔で笑うから私まで変になる


なに優しくしてんだ私は!?

そんなことを考えている間に神威もう〜んとかふ〜んとか悩んでる？考えてる？


どっちでもいいけどなに悩んでんのコイツ






神威「ねぇA
別に俺淋しがってないヨ


………色々熱のせいでそう見えるだけ

で、でも今日は折角だしAの言葉に甘えさせてもらうヨ」



ポリポリと頬を人指し指で掻き視線をメチャメチャ泳がせながらそう告げる神威






ほら、やっぱり変









でも変なのは神威だけじゃないのかもね

私は神威が寝っ転がっているベットの横にそこら辺にあった椅子を置きその上に腰掛けた






貴方「ほら、側に居てあげるから早く寝な」


もうすでに目を開けるのがやっとな状態の神威に優しく早く寝るように声掛ける

神威は私の発した言葉を合図に眠りの世界に旅立ってしまった





貴方「おやすみなさい」


神威の頭を撫でる

予想道理のサラサラの髪の毛が撫でていてとても心地いい





神威「んんっ…」

少し遊びすぎてしまったかと思ったが疲れのせいか唸りはしたものの起きる気配は皆無に等しい


…きゅっ



幸せそうに寝ている神威を見ていたら冷えていた手を心地いい温もりを持ったものが包んでいた





神威の手…


貴方「フフッ…ほんとは淋しがり屋の癖に」



微かに握られた手をそれよりも強い力で握り返す









それから暫くした頃、あまりにも繋がれた手の温もりが心地好く私はすぐに意識が途絶えてしまった









"こんなに幸せなら熱も案外悪くない"

神威がそんなことを考えていたなんてことは多分私は一生知らない

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