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9話 ページ10

世良side




貴「...」




目が覚めると...そこは見慣れない天井だった。




高「起きたかァ?」




貴「...ここは」




高「鬼兵隊の集中治療室だァ」




貴「そう...」




高「一つ聞きてぇことがある」




貴「...」




高「お前ぇの本当の思いはなんだァ?」




貴「そうね...私は...自分の国が嫌いだわ」




高「そうかィ」




貴「宇宙海賊春雨...私の部下に殺された方々の遺体は残っている?」




高「ああ...それがどうしたァ?」




スタッ




高「どこに行く気だァ?」




貴「春雨の船に心配しないで...何もしないわ」




高「...」




船の外




ラ「陛下!!」




貴「...ラス...心配をかけた」




神「...ッ」




貴「私は随分と嫌われているようだ...春雨の提督さんはいる?話したいことがある」




威「俺に何か用?」




貴「私は自分が思っている以上に力を使いすぎていたようだね」




スッー




私は提督さんに手をかざす。




神「なにをするネ!!」




貴「聖なる神々よ...我が名はセラ...神より授かりし多いなる名に導かれませ...癒せ...代行者の名はプレハート」




シャァァァァ




提督さんの体は光に包まれ...傷が癒えていく...




阿「こりぁすげぇ...」




威「...」




貴「他にも負傷者がいるだろう...全ては私の責任だ。私が受け持とう」




威「どういう風の吹き回し?」




貴「私は父と...大神官と真正面から対抗することに決めたよ...だからもう...自分を隠す必要もなくなった」

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作者名:天堂紅子 | 作成日時:2017年7月8日 16時

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