弱虫ペダル～全力疾走～2nd stage (ページ49)

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98話おもてなしページ49

～noside～

５人のガタイのいい男達が突入したのは、店長不在のためか、今は店内が薄暗い自転車専門店「サイクル日野」。

5人が奥に進むと、レジに人がいることに気づいた。

「いらっしゃいませー。本日は店長が寝込んでいるため、当店は休業しておりマス。御用の方は、、、。」

レジに座っている人物が話終わる前に、５人のうち1人が殴りかかった。

しかし、レジにいた男は左手で頬杖をついたまま、右手でそれを受け止めた。

「話を最後まで聞けヨ、ボケナスがァ！」

「何だ？お前。この店の関係者か？」

「、、、まァ、無関係ではねーナ。」

雷光がレジに座っている人物を照らした。

そこにいたのは、サイクル日野のエプロンを着用し、黒髪のショートヘアで、鋭い三白眼を持つ青年だった。

「本日の店長代理、荒北靖友デス。」

そう言うと、青年は拳を掴んだ男を殴り飛ばした。

荒北「本日は特別に許可が下りているのデ、お客様方をおもてなしいたしマス。」

その約数分後、店の前に５人の男達が放り出された。

沙織「な！？何してる！！早く潰せ！！」

「ﾊｯ､ﾊｯ、、、来ると思ったぜっ、、、。」

少女は後ろから聞こえた声に凍りついた。

そっと振り返ると、そこには予想通りの人物がいた。

「よぉ、沙織。」

沙織「は、るか、、、。」

肩で息をしている日野遥だ。

遥「こちとら体調が最悪でな。急遽店長代理を立てて正解だった。」

沙織「なん、で、、、？」

少女は少しずつ後ずさる。

遥「テメーのことはっ、よーく知ってるからなぁ？それこそっ、痛いほど、、、。」

それに合わせて青年も前に出る。

遥「俺はっ、お前を絶対に許さねぇよっ、、、？」

沙織「い、いやぁああああ！！！！」

A「ハル兄！やめて！！」

小さな少女が青年に抱きついて振り上げた拳を止めさせた。

遥「A、、、。」

A「、、、ダメだよ、そんなの。」

遥「っ、、、。沙織。今度こそ、二度と俺たちの前に現れるな！！！」

その一括の直後、沙織という名の少女は逃げた。

５人の男達もそれに続き、彼女は二度と兄妹の前には現れなかった。

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