弱虫ペダル〜全力疾走〜1st stage

23話 出る方法 ページ24

そして、その日は部活を終えた後に福の新しい愛車、「ジャイアント」のメンテナンスをしていた。

横で福はシューズを磨いている。

そこに、靖友が駆け込んできた。

そして一言、こう言い放った。

荒北「出る方法教えろヨ！！」

福富「、、、？」

荒北「だから、出る方法教えろっつってんだよ！！」

A「主語がなくてわかんない！」

荒北「あの３年がギャーギャー言ってるIHってヤツに出る方法だよ！！あるんだろ！？ムカつく３年をギャフンと言わせてーんだよ！！」

A「あー、３年はラストだしね。」

福富「ある。」

荒北「おー！それだ！助かるぜ！高橋って３年がイチイチ俺に突っかかってきてムカつくんだ！」

福富「人の三倍練習しろ。毎日だ。それと、専属コーチはつけてやるが、それ以外はお前一人でだ。」

荒北「あ！？」

福富「そうすれば、２年後には出られる。」

二年後に出す気満々のくせに、、、。

荒北「ハァ！？」

A「IHっていうのは、この馬鹿みたいにたくさんいる部員の中から６人しか出られないの！出たかったら初心者の靖友はみんなと同じ量じゃ全然足りない。」

荒北「っ、、、３倍。３倍でいいんだな！？」

A「靖友にやる覚悟があるなら私がメニュー組んであげるよ？」

荒北「やってやローじゃねぇか！！」

それからの靖友は驚異的な早さで成長した。

よくやってられるかなどとほざいて投げ出しかけたが、すぐに戻ってきてまた自転車に乗る。

A「、、、ﾌｯ。」

気づいてる？靖友。

あんた、もう自転車にのめり込んでるよ。

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