19話 切ってきたら？ ページ20
A「1年、日野、入ります！」
もう言い慣れたお馴染みの言葉を述べてから部室に足を踏み入れる。
パパッと着替えて準備をしていると、何やら騒がしかった。
荒北「ギャハハハハハ！！ンだよそのカチューシャ！」
東堂「お前の方こそ何だその頭は！！」
荒北「っせ！指差すな！」
準備の終わったボトルやタオルをもって声のほうを覗き込むと、靖友と尽八が言い争っていた。
私はそんな二人に背後からそっと近づいて肩に手を乗せた。
A「お二人さん。そんなに元気なら、、、練習、倍いっとく？」
そしてニッコリ微笑んでやった。
「「、、、イエ、ケッコウデス。」」
A「まったく。尽八！これ、よろしく！私は靖友に用があるから。」
東堂「わかった。」
私は尽八にタオルやボトルを預けて靖友と向き合った。
A「、、、うん。その髪切ってきたら？」
荒北「はぁ？」
A「邪魔だし、なにより靖友に似合わないよ？短い方がかっこいいと思う！」
そう言って笑いかけると、顔を赤くして「うっせ！」と言われた。
A「じゃあ改めてよろしく！ちょっと着いてきて。」
そして、私は靖友を連れて中庭に来た。
A「ん、ここなら静かだね。」
荒北「なぁにィ？」
A「これからロードの基礎的な知識を教えるのと、、、靖友の話を聞かせてもらおうと思って。」
私はベンチに座って靖友に隣に座るように促した。
A「どっちの話からしたい？」
荒北「どっちでもいいんじゃナァイ？」
A「そうなの？んじゃあ靖友の昔話こら聞こうかな？」
荒北「、、、誰にも言うンじゃねぇぞ。」
A「わかってるよ。」
そして、靖友が語り出したのはかつて自分は野球少年だったこと。
中２で肘を負傷。
それをきっかけにどんどんグレていったらしい。
A「ふーん、、、？そっか。」
荒北「もういいだろォ？チャリについて教えろヨ。」
A「自転車は、１００％人の力で進む乗り物。
エンジンなんか付いてないし、前に進む意思がなければ進むことはできない。
「勝ちたい」、「速くなりたい」、「おもしろい」、「前に進みたい」。
そんな純粋な気持ちを持つ者だけが、速さを、、、強さを手にすることができる。」
すると、靖友は少し俯いた。
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ナッツ(プロフ) - 翼音さん» コメントありがとうございます！！勘違いでしたか！それでもご指摘しようとして下さる気持ち、とても嬉しいです(´ｰ｀) (2015年8月31日 1時) (
レス) id: df6a1864ee (このIDを非表示/違反報告)
翼音 - すいません。↓の勘違いでした (2015年8月30日 23時) (レス) id: 04031d884e (このIDを非表示/違反報告)
翼音 - 7話の名前のとこなんかおかしいような気がするんですけど… (2015年8月30日 23時) (レス) id: 04031d884e (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます！！荒北先輩のいろんなところを書いていくつもりなのでよろしくお願いします！更新頑張ります(｀・ω・´)ゞビシッ!! (2014年12月7日 22時) (レス) id: a5a9d60e83 (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - 荒北先輩に優しい場面が。更新大変だと思いますががんばってください。 (2014年12月7日 22時) (レス) id: 74c3915e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナッツ | 作成日時：2014年12月3日 23時
