13話 荒北 ページ14
中庭に来た私は、木陰にあったベンチに腰掛けた。
そして、持ち込んだ月刊サイクル人を読み始めた。
自転車雑誌はわりと家にあるからいつも持ってくる。
すると、どこからか黒猫がやってきて私の足に擦り寄った。
A「んー？どーしたのー？」
「ニャー」
A「おー♡よしよし！」
猫ってほんと可愛いよねぇ。
癒されますわー←
A「私はちょっと疲れたよ。」
そう言ってベンチに横になると、猫が私のお腹に乗って丸くなった。
A「あ、これやばい。」
私は月刊サイクル人を日除け代わりに顔に乗せて、猫の程よい重みと温もりに促されて眠りに落ちた。
〜荒北side〜
学校に来ると、１時間目は自習。
ンだよ。
めんどくせェ、、、！
荒北「チッ！サボるかァ。」
ムカつく。
俺、なんで進学したんだァ？
ぶらっと中庭に来ると、静かだった。
あたりめーかァ。
その時、ふと木陰のベンチが目に入った。
誰か寝てる？
近づいてみると、(スカートだから多分)女が顔を雑誌で隠し、腹に猫をのっけて寝ていた。
「フーッ！！」
すると、気づいた猫が俺を威嚇してきた。
荒北「アァ！？」
「んー、、、？」
思わず口を閉ざした。
「どーしたのー？猫ちゃーん？」
女は、ほっせぇ手で雑誌を少し持ち上げた。
すると、黒い綺麗な目が少し泳いで俺を捉えた。
A「、、、誰？」
荒北「お、オメーこそ誰だヨ！？」
A「あ、待って。君知ってる。同じクラスのヤンキー。たしか、、、荒北。荒北靖友。」
少し、びっくりした。
荒北「うっぜ！何で覚えてンだよ！？」
A「別に、なんとなく？私は日野A。君と同じクラス。自転車競技部マネージャー。」
荒北「そこまで聞いてねェよ！！」
A「、、、いい筋肉してるね。何だろう、、、。」
は？筋肉？
女はしばらく唸ると、なにか閃いたような顔をした。
A「野球だ！元野球部かなんかでしょ！」
その言葉は俺を固まらせた。
荒北「、、、うっぜ！！」
俺は女に背を向けた。
A「ねー！靖友ー！！」
荒北「気安く呼ぶんじゃねｪーヨ！！」
A「自転車競技部入らない？」
荒北「ハァ！？入るわけネーだろ！！」
そして、俺は中庭を後にした。
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ナッツ(プロフ) - 翼音さん» コメントありがとうございます！！勘違いでしたか！それでもご指摘しようとして下さる気持ち、とても嬉しいです(´ｰ｀) (2015年8月31日 1時) (
レス) id: df6a1864ee (このIDを非表示/違反報告)
翼音 - すいません。↓の勘違いでした (2015年8月30日 23時) (レス) id: 04031d884e (このIDを非表示/違反報告)
翼音 - 7話の名前のとこなんかおかしいような気がするんですけど… (2015年8月30日 23時) (レス) id: 04031d884e (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます！！荒北先輩のいろんなところを書いていくつもりなのでよろしくお願いします！更新頑張ります(｀・ω・´)ゞビシッ!! (2014年12月7日 22時) (レス) id: a5a9d60e83 (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - 荒北先輩に優しい場面が。更新大変だと思いますががんばってください。 (2014年12月7日 22時) (レス) id: 74c3915e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナッツ | 作成日時：2014年12月3日 23時
