10話 危険因子 ページ12
沢田「いってー！！」
私は動けなかった。
なに、、、？
何でこんな気持になるの、、、？
いつものこと。
こうやって、いつも人を殺してきた。
このまま止めをさせばいい。
動けよ、、、。
なんで動かない！？
動けよ、私の体！
沢田「、、、ほら。今俺に止めを刺そうと思えば刺せるはずだ。でも、君はそんなことしない。」
沢田綱吉は肩の苦無を抜きながら言った。
沢田「俺は、君に人間として生きて欲しい。」
何を、、、言って、、、？
その時だった。
XANXUS「別れは済んだか？」
私の後頭部にXANXUSの銃が突きつけられた。
なのに、私はそれでも動くことができなかった。
理解できない、、、。
沢田「待って！！」
XANXUS「死ね。」
『ズガン！！』
確かに、XANXUSの銃は火を噴いた。
しかし、それが私に直撃することは無かった。
次の瞬間、私は誰かに取り押さえられた。
訳がわからず、さらに自分の状態が理解できずに私はされるがままだった。
「動かないでもらおうか。」
沢田「九代目！？」
XANXUS「何しにきやがった。」
九代目「妙に騒がしかったのでな。、、、殺戮人形、双熾Aさんだね？」
A「えっ、あ、、、。」
九代目「、、、残念だが、ここで死んでもらおう。」
沢田「え！？」
私は男二人に膝まづかせられ、両腕を抑えられた。
そして、九代目は杖を振り上げた。
死、、、？
沢田「待ってください！！」
私が呆然としていると、沢田綱吉が私の前に現れた。
九代目「何かね？」
沢田「彼女は俺の補佐です。勝手なことをしないでください！」
九代目「ならば、その子がよく危険因子は消すと言っていたのを知ってるだろう？私は君の為を思ってやっているんだ。」
沢田「双熾さんは危険因子なんかじゃありません！」
その言葉は、私の黒く染まった心に強く響いた。
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