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9話 私は人形 ページ11
A「心が泣いてる？エスパーにでもなったつもりか？」
沢田「俺にはそう見える。」
A「、、、勘違いも甚だしい。」
沢田「じゃあ、何で俺を殺さないの？」
A「なに、死にたいの？」
それなら望み通りにしてやろうと苦無を振り上げたが、何故かそこで私の動きは止まった。
A「？？？なんで、、、。」
そして、同時に私の脳裏にはこの半年間の出来事がフラッシュバックしていた。
A「っ、、、！お前、、、私に何をした！」
沢田「俺は何もしてないよ。それは、君の本心の現れなんじゃないかな？」
本心？
コイツは何をいってる？
私は心なんか持たない。
感情なんかない。
人形なんだ。
私は人形。
誰も信じない、深入りしない。
人を殺す、殺戮人形。
沢田「君は本当は、、、自分に言い聞かせてるだけなんじゃないのかな？」
やめろ、、、。
沢田「私は人形だ。感情なんかない。そう自分に言い聞かせて無理矢理感情を押さえ込んでる。そして、それに耐えられない心は悲鳴をあげてるんだ。」
違う、、、。
A「違う！私は感情などない！あるはずがない！」
沢田「声を荒らげるのは、図星だからじゃないのかな？」
A「違う！！」
私は無理矢理苦無を振りおろした。
『ザクっ』
何度も感じてきた感触。
何度も浴びてきた血。
それが、私を初めて罪悪感に陥れた。
私の振り下ろした苦無は、沢田綱吉の左肩に突き刺さった、、、。
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