78話 誓い ページ29
Ｄ「水を差すようで申し訳ないのですが、あなたの髪にそこまでの価値はあるのですか？」
『知ラナイノカ？バカメ。』
Ｄ「なぜ私がバカ呼ばわりされなければいけないのかわかりかねます。」
こめかみをひくつかせながらＤは言った。
A「まあ、ｼﾞｮｯﾄにしか言ってなかったしね、、、。この髪は、私にとっては下手したら命よりも大切な髪。」
ﾗﾝﾎﾟｳ「命より！？」
窓から吹いてきた風に私の髪がなびいて輝いた。
A「この髪は、、、私の誓いの形。でも、もういらない。」
私は、ペン立てにさしてあったハサミを手に取った。
Ｇ「待て！何のことだ！？誓い！？説明しろ！！」
A「、、、みんなも知っての通り、私は不老不死に突然なった。
きっかけはあったけど、、、私が化け物になった瞬間があったよね。
しばらくは何も考えられなくて、実感もわかなくて、ただ過ごしてたけど、怪我はあっという間に治った。
それを見たとき、私は普通じゃないんだって、痛感した。」
みんなは顔を俯かせてしまった。
A「その時に考えたのはね、私がみんなのために何ができるかってことだった。
そして私は一人、この髪に誓った。
これからどんなに苦しいことや辛いことがあっても歩いて行く。
いつか死ぬみんなの分も背負って歩いて行く。
そして、もし、、、本当にもしも、私に死ぬ時が来たら、誓いを果たした印としてこの髪を切ろうと思ってた。」
ｼﾞｮｯﾄは泣きそうな眼をして私を見つめていた。
A「つまり、私がこの髪を切るのは、、、私が死んだと自分自身で思った時。」
私のそのたった一文のセリフは、みんなを驚かせるのには十分すぎた。
A「その男は、要するに私に死ねって言ってるの。」
私は、ニヤニヤしている男を睨みつけた。
A「、、、それに、みんなが生きてくれるなら、私が背負う理由はなくなるでしょ？」
私はみんなに笑いかけて髪に手を伸ばした。
ｼﾞｮｯﾄ「っあ、、、！」
不思議と、怖くはない。
すっごい大切にしてた髪。
私の代わりに死んでくれる命。
髪は女の命だなんて、よく言ったと思う。
私にとってはその言葉が物の例えとかじゃない、事実なんだから。
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ナッツ(プロフ) - CANさん» コメントありがとうございます！そしてこの長編を最後まで読んでくださってありがとうございました！！そう言っていただけてとっても嬉しいです( ´;ω;` )これからも地道に頑張ります！ありがとうございました！！ (2017年6月20日 19時) (
レス) id: 1a0f8a5632 (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - 本当に面白かったです。こんな良い作品を作れるなんて羨ましい限りです。他の作品も楽しみにしてます！ナッツさん、ありがとうごさいます！ (2017年6月20日 19時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - 蜜柑さん» コメントありがとうございます！！そしてこんな長編を徹夜して見てくださってっ、、、感謝感激です(´;ω;`)ﾌﾞﾜｯ加えてリクエストまでありがとうございます！！そうですね、今少し忙しくてなかなか更新できていないのですが、できそうなら書いてみようと思います！ (2016年12月4日 18時) (レス) id: 1a0f8a5632 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 良かったらですが作ってもらえませんか？良かったらなので無理しないでください、お願いします！ (2016年12月4日 18時) (レス) id: a3222a5280 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - とても楽しかったです！ココ最近に知ったんですが、面白くて徹夜で見ちゃいました(ﾉ∀`)ﾀﾊｰあの、よかったらなんですが、アルコバレーノ編やシモン編も見たいです！あと、ハッピーエンドでみんなが最後まで仲良く暮らせるのも見てみたいです！ (2016年12月4日 18時) (レス) id: a3222a5280 (このIDを非表示/違反報告)
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