【🎲】俺と恋しよ【短編集】

◎ 君が可愛すぎるのが悪い。【りうら】*ﾘｸ ページ3

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彼が出かけてから数時間経った。

活動が忙しいのは分かってるけど、寂しいものは寂しい。
少しでも彼を感じたいと、りうらの部屋にお邪魔すると。



『……あ。』



彼のパーカーが、乱暴にベットの上に投げ捨てられていた。
しっかり畳んでって言ってるのに…と思いながら
そのパーカーを手に取る。


ふわっと香った、彼の匂い。



『…りう、ら……』



ダメだと思いながらも、匂いと気持ちに逆らえずそのパーカーにそっと顔を沈める。
彼に抱き締められている時と同じ感覚に陥って、すごく落ち着く。
そしてほんの少しの好奇心で、パーカーを服の上から着てみた。



『わ、でっか…』



彼も体は大きい方ではないが、やっぱり男女の差はある。
ダボッとした感じになってしまった。

と、その時、玄関の方でドアが開く音がした。
帰ってきたんだ、と思って頬が緩み、パーカーを着ていることを忘れて
急いで玄関へ向かう。



『おかえり！』


｢ただい、ま……？え、？A？｣


『え？……あ…。』



そこでやっと、彼のパーカーを身につけていることを思い出す。
途端に顔が熱くなる。
その場に居ずらくなり、走ってリビングへ向かおうとするが時すでに遅し。
気付けば私はりうらの腕の中に居た。



｢なに、なんで俺の着てんの？寂しかった？｣


『…なに、悪い？』


｢全然。かわいい。｣



そういうと、彼は私の首に顔を埋めた。
サラサラの髪が当たって、少しくすぐったい。



『なぁに、どうしたの？』



そう聞いた途端、後ろで｢ぢゅ｣という音と、少しの快楽。



『……え、ちょっと！』


｢んっ、綺麗についた。｣



跡をつけられた、と理解して顔がさらに熱くなる。



『見えちゃうじゃん！何してくれんの……！』


｢Aが可愛いことするのが悪いんじゃん。責任取ってよ？｣



これは不味い、と思って逃げようとするがそんなこと許されず。
腰を引き寄せられ、落とされる深くて甘いキス。


これはもう、対抗する方が難しい。大人しく、彼に身を委ねてしまおうか。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


初！リクエスト でした！

諸事情で返信できず申し訳ない ……
そして 更新遅くて すみません！！！


リクエスト ありがとうございました！

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