【ハイキュー】仮面をつけた天才 (ページ10)

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それから1週間が経った。

あぁ、因みにリエーフさんは夜久さんに捌かれていた。

「ま、新人さんも馴染んだところで真面目な話といきますか」

黒尾さんがそう切り出した。

「因みにさ～、Aちゃん。人殺したことある？」

「…なんですか、急に」

真面目どこ行った。

「いやね、1週間前のあの身のこなし、ただもんじゃないだろ？戸籍もないって言うし、もしかして裏社会の人なんじゃないかと思ってね」

「調べたんじゃないんですか？」

鼻で笑ってそう返すと、研磨さんが顔を顰めて返した。

「…君のパソコン…どうやってもハッキングが出来なかった。それだけじゃない…。個人情報だって全く出てこない…」

「うちの研磨、結構優秀なハッカーなんですよ。で、それでも調べられないなら尚更だ」

そう言うと、黒尾さんは立ち上がって私の額に銃を向けた。

「答えるか、死ぬか。どっちがいい？」

右に夜久さん、左にリエーフさん。

おそらく後ろには犬岡さんと芝山さん。

そして前に銃を突きつけた黒尾さん。

別にここで死ぬのもいいかもな…。

そう思って目を閉じた。