【ハイキュー】仮面をつけた天才 (ページ50)

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「それは俺も気になるなー。な？夜久」

なんでみんな夜久さんに同感を求めるんだろう。

「…黒尾さん以外なら」

「「「ブフォ」」」

私の回答に他のメンバーが吹き出した。

「なんで俺だけ⁉」

「及川さんと似てて嫌なんです」

そう言うと更に笑い出すみんな。

「ただい…。何してんの」

研磨が帰ってくるなり、他の面々を引いた目で見る。

「おかえり」

「A…何したの」

…私が何かしたのは前提なんですね。

「付き合うなら誰がいいか聞かれて黒尾さん以外ならって答えた」

それを聞くと研磨まで笑い出す。

後ろを向いているけど肩を震わせているし全然隠せていない。

その姿を見て溜息をつく。

「私もう部屋戻りますね」

そう残して部屋に入ると、一通の手紙を出した。

まだ封が開いていない手紙。

今度こそ開けようと手を伸ばす。

でも寸前でやめた。

何回目だろうか。

見るのが怖い。

…強くなれたと思ったのになぁ。

ごめんね、一花…。