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『…強いて言うなら…親が嫌いだから、かな』


そう返すと白布は僅かに眉を潜ませたが、すぐにいつものポーカーフェイスに戻り、


『ふーん』


と一言返した。


…少し、本当に少しだけ嬉しかった。


今まで私に本当の優しさで接してくれた人は数えるほどしかいない。


だから私の嘘に気づき、深く聞かないでくれた彼の優しさが…単純に嬉しかった。


2年になってクラスも同じになり、よく話す仲になった。


3年ではクラスが分かれてしまったものの部活もあったし、なんだかんだで仲は良かったと思う。


私も嘘に敏感だったし彼も敏感だった。


お互いに相手に深く干渉しないタイプだった。


そんな似た、少し冷めた私たちだったからこそいい友達でいられた。


そしてだからこそ今も時々思う。


もし私の家がマフィアだと言っていたら彼は…


受け入れてくれていただろうか、と。

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ミックスジュース - めちゃめちゃいい作品を有り難う御座います!これからも楽しみにしてます! (2020年11月7日 21時) (レス) id: f935ff1209 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝夜花 | 作成日時:2020年10月31日 18時

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