【ハイキュー】仮面をつけた天才 (ページ23)

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皆に過去のことを話してから1週間が経った。

私がここにきてから2週間。

初めは敬語＋さん付けだったけど、そういうのはいらないと言われて、同い年にはタメになった。

「おーい、A！ちょっと来いよ」

彼等はあの話をした後も普通に接してくれている。

黒尾さんのその言葉に頷きリビングへ行くと、そこにはもう私以外のメンバーが揃っていた。

「さて、主役も来た所で…」

…嫌な予感がする。

「Aちゃんの～質問大会開幕～‼」

「はぁ」

何を言い出すんだ、この人は。

「私、用事思い出したんで部屋に帰ります」

ガシッ

立ち上がると腕を掴んで引き留められた。

私を掴んだ腕の先を見ると、ニヤニヤ笑った黒尾さんがいた。

「逃さねぇよ。…じゃあ質問ある奴‼どんどんいけ！Aは嘘禁止な‼」

罰ゲームですか。

「ハイハイハイ‼Aさん好きな人とかいるんですか⁉」

いきなりぶっ込んできたな、リエーフ。

「…いないけど」

「おーっと！今の間は何かな、Aちゃん？」

相変わらずニヤニヤしながら煽ってくる黒尾さん。

「なんですか。というか、人のプライベートに土足で入り込まないでください」

多少の殺気を出しながら言うと黒尾さんが黙った。

「あの人は…？国見…だっけ」

研磨まで…。

後ろで虎達もあの研磨が⁉なんて驚いてるし。

「英は友達で仲間。それ以上でも以下でもない」

そう答えるとあっさり身を引いた研磨。

「じゃあ、次！犬岡！」

「えーと、Aさん身長何㎝ですか？」

「…150だけど」

ぶっきらぼうにそう言うと、リエーフとその隣にいる夜久さんの目が輝いた。

「ですって‼夜久さんより15㎝も小さいんですね‼」

その言葉に夜久さんの顔が般若のように恐ろしくなり、リエーフに無言で銃を突きつけた。

慌てふためくリエーフを無視し黒尾さんが続けた。

「次は…芝山！」

「え、えーと…好きな食べ物は何ですか？」

食べ物…。

「塩キャラメルとチョコレート」

「甘党なんですね！」

…リエーフが言ってたらムカついたけど芝山だからいいや。