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「上がり」
手に持っていたカードを2枚机の上に置くとみんなから驚愕の目で見られた。
「またー？Aちゃん強すぎ！」
「及川はやっぱりビリだな」
花巻さんがそう言うと及川さんはムキになってもう一回！と叫んだ。
カードを配り終えて一周ほどした時、部屋の扉が勢いよく開かれた。
「A‼」
音駒のみんなだ。
「よかった、無事だったんだな！」
みんなが駆け寄ってきたが、私達が座っているテーブルまで来て固まった。
「…なに、してんの？」
なにって…
「ババ抜き…ですけど」
「「「ババ抜きー⁉」」」
うるさ。
ババ抜きってそんなレアかな。
「はいはーい。じゃあ音駒も来たところだし、Aちゃん帰るんでしょ？」
「あ、はい」
立ち上がるとそれにも音駒の人達は固まった。
なんなの…もう。
「えっ、そんなあっさり？」
リエーフさんがそう言うと及川さんは笑った。
「だってAちゃんが帰るっていうんだもん。
俺としてはウチに来て欲しかったけどね」
泣かせたら貰いに行くよ、とヘラヘラした笑いを引っ込めた。
「また来てな、A」
「またねA」
みんながそう言って送り出してくれる中、英が私の袖を引っ張った。
「めんどくさがらずにちゃんと言いなよ。大丈夫だから」
その言葉に頷いて手を振った。
「じゃあまた」
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ミックスジュース - めちゃめちゃいい作品を有り難う御座います！これからも楽しみにしてます！ (2020年11月7日 21時) (
レス) id: f935ff1209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝夜花 | 作成日時：2020年10月31日 18時
