Enjoy a spooky and sweet party.【QK】 (ページ9)

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Halloween Party 7 ページ9

「はーいおなかいっぱいになる前に撮影やっちゃうよー」

ふとふくらさんからそんなことを告げられ、皆は料理を食べる手をピタリと止める。

「えー！」

「もっと食べたい！」

頬を膨らませた年下コンビが大ブーイング。

「企画考えたのはAちゃんだけど、どうやら早押しやるらしいよ？満腹になると反射神経鈍るでしょ」

ふくらさんは彼らに論理的で説得力のあることを述べる。

2人はムッとしていたが、しぶしぶフォークを持つ手を下ろしたのだった。

一旦テーブルに並んだ料理をカメラに映らない場所へと移し、皆は早押しボタンを用意し始める。

ヴァンパイアや狼男などが早押しボタンを握り締めている図はかなりシュールだったが、面白いので黙っていることにした。

準備も整い、私は企画者としてカメラの隣に座った。

続けて彼らも赤いソファへと座る。

さすがにそこに座るには5人が限度で、ミイラ男のふくらさんだけ別の椅子に。

『では、よろしくお願いします！』

私は彼らに声をかけ、カメラのスイッチをオンにした。

「ﾊｲﾄﾞｰﾓｯ※☼∑∴＊#ﾃﾞｽｯ」

「ふくらでーす」

「山本です！」

「こうちゃんですっ」

「河村です」

「ナイスガイの須貝でーす！」

皆が挨拶を終えたところで、私は大きな声で

『早押し！ハロウィンクイズ〜！！』

と企画タイトルを叫んだ。

「「「「「「いええええい！！！」」」」」」

パチパチと拍手をしながら皆が場を盛り上げてくれる。

『企画を始める前に…皆さん今日は何の日ですか？』

と尋ねてみると、

「ハロウィンでーす！」

と山本さんが挙手をしながら答えてくれた。

『はい、今日はハロウィンです。皆さんも仮装してますね。とても良くお似合いです』

私の言葉で皆はノリ良くカメラに向かって決めポーズをしてくれる。

おそらくこの動画が公開される頃には11月になっているだろうが、どうかそこは大目に見て欲しいところだ。

「伊沢がヴァンパイア、ふくらさんがミイラ男、河村が魔法使いで、こうちゃんが猫、山本が小悪魔、俺が狼男だな」

と須貝さんが丁寧に解説してくれた。

だが。

「ちょっと待って！俺はただの猫じゃなくて一応化け猫っていう設定だから！」

というこうちゃんの否定が入ったが、皆心底どうでも良さそうな反応しか示さず、しょんぼりと肩を落とす化け猫。