ダイエット奮闘記。【QK】 (ページ4)

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ダイエット奮闘記。4 ページ4

数週間後

相変わらず運動はしていないが、それでも食べる量やタイミングに気をつけたおかげで2kg減らすことができた。

だが、ここまで来るのも本当に一苦労で。

常にお腹が空いている自分が、街中を少し歩くだけであらゆる美味しいものが目に飛び込んでくる。
いっそ目隠しでもして歩きたいくらいだったが、そうすると今度はいい匂いが漂ってきそうで、結局誘惑されてしまうだろう。

本当にお腹が空いて死にそうな時は、懐から伊沢さんの写真を取り出す。
そこには笑顔の彼が写っているのだが、自分で“ダイエットファイト！”というセリフと吹き出しをサインペンで付け足したのだ。

伊沢さんに応援されていると思うだけで、めげそうな心が奮い立たされる気がした。

あと2kg。
ここまで頑張っているのだから、絶対達成できる。

伊沢さんの写真をギュッと握りしめ、私は今日も空腹を乗り越えるのだった。

さらに1週間後

最近なんとなく身体がだるい気がする。
あれから体重が落ちることもなく、さらに食べる量を減らしたせいであんまり活力が湧いてこない。

少し歩くだけですぐに息が上がるし、なんだかフラフラする気がする。

だからと言って欲望のままに食べてしまえば、今までの努力が水の泡になってしまう。

なんとかオフィスにいる時だけはいつも通り元気な振りをしているが、正直かなりしんどい。

脳に栄養が行かないからか、作業もなかなか進まず。
このままでは皆に迷惑をかけてしまうかもしれない。

分かってはいたが、自分ではどうすることもできず。

ちらりと時計を見上げれば、時刻はすでに夜7時。
8時以降は何も食べないようにしているので、早く夕飯を済ませなければ。

だが、いつもは早めに作業を終えてダッシュで帰宅し夕飯を食べていたのだが、今日は作業が進まなかったためまだオフィスにいて。

なんだか身体に力が入らないので、夕飯を買いに行くのも家に帰るのも億劫だった。

はぁとため息をつきながら、とりあえず目の前の記事を仕上げてしまおうと画面に目を移す。

すると。