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ダイエット奮闘記。3 ページ3

まず私は、遅い時間にオフィスから帰ってきて夕飯を食べることをやめた。

どうしてもお腹が空くようだったら、サラダを食べる。
それも一口を30回以上よく噛むことを条件に。

そして夜更かしをせずに寝る。
この時コップ1杯の水を飲むことが大事だ。

その代わり、朝はしっかりご飯を食べる。
毎朝ご飯を楽しみに目覚めるのは、本当に素敵なことで。
私は山盛りのご飯と大量のおかずをぺろりと平らげ、オフィスへと向かう。

移動はいつも電車と徒歩なのだが、私のアパートが最寄り駅までが遠い。
そこまで歩くのに一苦労なのだ。
そのうち1〜2駅分は歩こうかなとは思っていたが、まだ行動に移せていない。

ここで自分への甘さが捨てきれないのは私の悪いところだ。
そう思いながらも、今日も私は電車に乗ってオフィスへと向かったのだった。

着いてすぐに作業に入り、PCとにらめっこ。
30分後、頭を使ったからか小腹が空いてくる。

我慢我慢。
もう少しでお昼なんだから、間食はダメ。

そんなこんなでやっとお昼。
紅茶をがぶ飲みし、作業をしながらひたすら自分の空腹との戦いに勝った私は、お昼に持ってきたサラダパスタを取り出した。

「あれ、Aちゃん今日お弁当なの?」

ふとふくらさんに声をかけられる。

『はい。実はいつの間にか太ってしまいまして…』

「えー!全然太ってないじゃん」

そんなにスラッとした体型のお方に言われても…。
声には出さなかったが、私は苦笑いすることしかできない。

『私のことは気にせず、皆さんお昼に行かれてください』

私の言葉にその場にいたふくらさん、河村さん、山本さんは申し訳なさそうな顔をしながら、お昼へと出かける。

一人になってしまった私は、ダイエットには食事制限の他にも皆と一緒にご飯が食べられないという弊害があることを痛感し、ため息。

高校までは自分も運動部に入っていたし、通学で歩いたり自転車に乗ったりと運動する機会はいくらでもあった。
だが、大学生の今そんな機会はほぼない。
強いて言うならアパートから駅まで少し歩くくらい。

まだダイエットを始めたばかりではあるものの、すでに挫折しかけている私は再びため息をついた。

ダメダメ。ポジティブにならなければ。
むしろ今太ってることに気づくことができてよかった。
あのままでは知らない間に+10kgなんて事態もあり得たかもしれない。

私は気合を入れようとサラダパスタを掻き込んだが、30回噛まずに飲み込んでしまい、また凹むのだった。

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設定タグ:QuizKnock , 伊沢拓司 , クイズノック   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:Annie | 作者ホームページ:https://twitter.com/kmu_annie?s=09  
作成日時:2020年9月22日 20時

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